こんにちは。
はじめてのコピーライティング小比井 雷太です。
ロバート・B・チャルディーニ博士のチャルディーニ理論の説得の心理学、「影響力の武器」の第三版が2014年の7月に刊行されました。第三版ともなると、加筆修正も加わってさらに良くなっているのですが、以前の第二版の違いも気になるところ。
今回はロバート・B・チャルディーニ博士が影響力の武器で示した、チャルディーニ理論の6つの原則について第二版と第三版との違いを見ていきましょう。
チャルディーニ理論の心理学、影響力の武器にある6つの原則
影響力の武器とは、チャルディーニ理論の柱をなす、ロバート・B・チャルディーニ博士の考え方の基礎をなす本で、6つの原則が書かれています。
第二版から第三版に変わりましたが、この6つの原則は変わらず健在。その6つの原則とは、なぜ人は動かされるのかという副題にもある通り、説得の技術を強化する原則です。
その変わらない6つの原則とは、返報性の原理、一貫性の原理、社会的証明、権威性、好意、希少性。この6つの原則が変わらないのが、影響力の武器で言っている「コミットメントと一貫性」を地で実行していますね。それから、この6つの原則の下地に流れるプロスペクト理論も忘れてはいけないでしょう。
(参考:チャルディーニ理論の心理学!影響力の武器第三版の要約!6つの法則)
チャルディーニ理論の生みの親、ロバート・B・チャルディーニ博士
ロバート・B・チャルディーニ博士はチャルディーニ理論という説得の成果を最大化する原則を打ち立てた人で、influence at work社の社長です。この会社では、チャルディーニ理論を軸にした業務を行っています。
取引先は米国司法省、NATOなど公共機関にも進出していし、民間ではGoogleやIBM、Appleなど、大手企業とも良きパートナーシップを築いています。
当の、ロバート・B・チャルディーニ博士は社会心理学者で学会の会長を務めるほどの大物の人物。彼の著書、影響力の武器は、全世界で33か国語以上に翻訳され、300万冊を超える売り上げを誇っている大ベストセラーです。
チャルディーニ理論が書かれた影響力の武器、第二版と第三版との違い
そんなロバート・B・チャルディーニ博士が書いた影響力の武器は、2014年の7月に日本で影響力の武器第三版が刊行されています。その第三版と以前の第二版の違い、気になりますよね。
第二版と第三版で違いがあるのかないのか、もしあるとしたらどこが変わったのか。そしてより良くなったのか、それとも悪くなったのか。そのように、とっても気になる第三版と第二版の違い。
それでは、早速、チャルディーニ理論が書かれている影響力の武器、第二版と第三の違いを比較していきましょう。
影響力の武器、第二版と第三版のページ数の違い
影響力の武器第二版は、全体で469ページ、第三版は473ページ。注釈などもあるので、そこまで厳密に比較できませんが、実際、4ページ差なら、気にするほどの差はありません。ちなみに一部の説明が気では、第二版のページ数が496ページとなっていますが、勝手に付け足してはいけませんよね。
結局、影響力の武器、第三版と第二版のページ数の違いはほとんどないという結果。第三版になって、大幅な増量という見出しでしたが、ちょっと行き過ぎた表現なのかな、と。もし、4ページ差をもって大幅増量ということなら、それも正しいのですが。
なお、影響力の武器が参考にしている文献数は、第三版では403と、第二版の365に比べて、1割ほど増加。第二版で参考になっていた文献が無くなって、新しいのに差し替えられているところを見ると、中身も、それなりに変わってきています。
影響力の武器、第三版と第二版の目次の違い
影響力の武器の第三版と第二版では、大きく8章構成でほとんど変わりません。表記の仕方が少し変化しているところもあります。実質変化したところは、本文の内容で書かれている事例が新しく入れ替わったところくらいでしょう。
第二版であった事例が第三版で割愛されたり、第三版で新しく事例を追加されているところから、目次はそんなにも変わる必要がなかったと判断できます。
ちなみに影響力の武器、第三版と第二版の違いが分かるように、目次を書いておきますね。
影響力の武器[第三版] なぜ人は動かされるのか
- 第1章 影響力の武器
- 第2章 返報性 - 昔からある「ギブ・アンド・テイク」だが
- 第3章 コミットメントと一貫性 - 心に住む小鬼
- 第4章 社会的証明 ー 真実は私たちに
- 第5章 好意 - 優しそうな顔をした泥棒
- 第6章 権威 - 導かれる服従
- 第7章 希少性 - わずかなものについての法則
- 第8章 手っ取り早い影響力 - 自動化された時代の原始的な承諾
影響力の武器第三版の目次はこのよう並んでいました。また、影響力の武器第二版を振り返って見てみると次のようになっていました。その違い、比べてみるとよくわかりますよね。
影響力の武器[第二版] なぜ人は動かされるのか
- 第1章 影響力の武器
- 第2章 返報性 - 昔からある「ギブ・アンド・テイク」だが・・・
- 第3章 コミットメントと一貫性 - 心に住む小鬼
- 第4章 社会的証明 ー 真実は私たちに
- 第5章 好意 - 優しい泥棒
- 第6章 権威 - 導かれる服従
- 第7章 希少性 - わずかなものについての法則
- 第8章 手っ取り早い影響力 - 自動化された時代の原始的な承諾
このように、大筋を変えず、説明に要する内容を変化させて新しくしたといえるでしょう。
(参考:)
まとめ
影響力の武器の第二版と第三版との違いはここ!チャルディーニの6つの理論ですが、ほぼ変化しておりません。事例を多く知りたいなら、第二版と第三版を両方読んで、違いを明確にするのもいいですが、内容を理解するのを目的とするなら、新しく、手に入れやすい第三版の影響力の武器をおすすめします。
版を進めてきた影響力の武器ですが、本書の中で触れられている社会的証明、いわゆる口コミ、や読書後のコメントなど、貶している評価はほとんど皆無。読んでみる価値は十分にある本と言えるでしょう。
今回も、しっかり最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます。それでは、引き続き、コピーライティング生活、楽しんでいきましょう!
はじめてのコピーライティング 小比井 雷太
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