こんにちは。
はじめてのコピーライティング小比井 雷太です。
フレデリックテイラーというアメリカの技術者が提唱した科学的管理法、テイラーシステム。一昔前のマネジメント方法とバカにするかもしれませんが、実はここにマネジメントの原点があります。
実は、そのフレデリックテイラーの科学的管理法、いわゆるテイラーシステムがコピーライティング、特にアフィリエイトブログライティングに有効な理論だということを知っていますか?それでは、コピーライティング、アフィリエイトブログ作成に役に立つフレデリックテイラーの科学的管理法、テイラーシステムについて、みていきましょう。
フレデリックテイラーって誰?
フレデリックテイラーっていう人を聞いたことはありますか?フレデリックテイラーさんは、アメリカの技術者であり、経営学者でもあります。
今回のお話の主題でもある、科学的管理法の発案者で、「科学的管理法の父」と呼ばれている偉大な人。今では、メイヨーやフェイヨルに並ぶ3大経営戦略の1つに当たるのが科学的管理法と呼ばれるテイラーシステム。
1856年生まれなので、今から150年ほど前の明治時代初期に活躍した人ですね。
という人もいるかもしれませんが、実は、このフレデリックテイラーさんが作った科学的管理法は、今の産業の生産システムを支える理論の原点なのです。
それでは、本題に移る前に、フレデリックテイラーさんについて紹介しましょう。
フレデリックテイラーさんは1856年にフィラデルフィアに生まれ、弁護士になるべく、ハーバード大学の法学部に進学。でも、フィラデルフィアのミッドベール・スチールで働き始めます。
その会社でフレデリックテイラーさんは、テイラーショップシステムという科学的管理法で、組織的怠業を打ち破り、労働コストを削減。在職中にスティーブンス工科大学で工学修士の学位を受けています。
1890年にミッドベールスチールを退職して、ベツレヘムスチールなどいくつかの会社を渡り歩き、コンサルタントとしていくつかの企業の業績回復を手がけました。59歳没。
フレデリックテイラーの提唱した科学的管理法、テイラーシステムとは
さて、そんなフレデリックテイラーさんの作ったテイラーシステムと呼ばれる科学的管理法とは一体どのようなものなのでしょうか。その理論を見ていきましょう。
この科学的管理法とは、ミッドベールスチールで出会ったガント、ギルブレスという人と一緒に作った労働者の管理方法の理論のこと。現代の経営学や経営管理学、生産管理論の基礎となる理論です。この科学的管理法の原理は、「課業管理」、「作業の標準化」、「作業管理のために最適な組織形態」の3つで構成。
それではその3つの原理ついてお話しします。
課業管理
科学的管理法の中心となる考え方が課業という概念。その課業は次の5つから成り立っています。
- 課業:一日のノルマとなる仕事量の設定
- 諸条件と用具等の標準化:道具や手順を標準化して個人差が出ないようにすること
- 成功報酬:ノルマを達成したら賃金を割り増しするという、飴とムチの飴
- 不成功減収:ノルマを達成できなければ賃金を下げるという、飴とムチのムチ
- 最高難易度の課業:優秀な作業者の仕事量を基準にする
作業の標準化
作業の標準化とは作業研究といい、時間研究と動作研究の二つ。
- 時間研究:標準的な作業時間を創り出し、これを基準に1日の課業を決定する
- 動作研究:生産工程をハンマーを取るなどの細かい動作に分け、その動作時間をストップウォッチで標準的な作業時間を算出する研究
作業管理のために最適な組織形態
作業管理に最適な組織形態は、現場から計画や管理の部門を切り離して、別組織とした組織形態。ラインとスタッフを分けた組織のことです。
おまけ:組織的怠業
組織的怠業とは個人のサボリではなく、組織全般のやる気がなくなり、仕事を怠けるようになること。フレデリックテイラーさんの時代は出来高給が主流でした。
そこで生産機械が導入され、出来高給がそぐわなくなり出来高給の単価を下げたところ、従業員は働けば働くほど賃金が下がるという感覚に襲われました。そうして、組織的に働かなくなりました。この現象を組織的怠業といいます。
現代に置き換えると、残業代がしっかりと出る会社なら、さっさと仕事を片付けるよりだらだら仕事をしていた方が得ですよね。そうすると組織的に仕事が緩慢になり、人件費が増大します。
ここで、人件費カットのために残業しても給料を出さないという方向に進んだらどうなるでしょうか。まじめに働いている人は働かなくなります。これも一つの組織的怠業ですよね。
(参考:ホーソン効果をわかりやすく説明!ホーソン実験の批判・失敗と問題点。)
なぜ今、コピーライティングに科学的管理法、テイラーシステムが必要なのか
さて、テイラーシステムという科学的管理法、生産管理の手法を紹介してきました。実はこの科学的管理法がコピーライティングに必要なのです。
どういうことかというと、コピーライティングとは、コピーを書くことであり、アフィリエイトブログなど、ライティング技術がメイン作業。だからこそ、次の3つ科学的管理法、テイラーシステムのポイントが重要になるのです。
課業管理
このコピーライティングは、商品リサーチ、購入者リサーチ、広告主リサーチなど、書き始める前にやることが盛りだくさん。ここで時間をかけようと思うといくらでも時間をかけることができるので、いつまでたってもコピーが書き上げられない状態になってしまいます。
だから、科学的管理法の標準時間の感覚が必要。リサーチに必要な時間を区切って、その時間までに仕上げるのです。
コピーを書くのも同じ。標準時間を作って、この時間までに仕上げる。そしてできたなら何か自分にご褒美、できなければ罰を与える、そんな時間の管理手法。
ポモドーロテクニックも同じ観点からの作業管理ですよね。コピーライティングで書くアフィリエイトブログも同じ。作業にいくら時間を費やしてもいいという感覚でいると、いつまでたっても稼げないブロガーになってしまうのです。
作業の標準化
1つのブログ記事を書く時間を標準化しましょう。例えばこんな風に。
- ヘッドコピー、タイトルに使う時間は5分、
- リード文で5分、
- ボディコピーで20分、
- クロージングで10分、
- 装飾、リンク設定で10分、
- チェックで5分、
というような作業時間の設定です。この時間を設定し、守っていくことで、作業が効率化していきます。
作業に対してタイマーをセットしておけば、たとえ遅れた時も、大きく時間を使ってから気付くのではなく、すぐに遅れに気づくことができます。
だから、無駄な作業が無くなり、結果、集中して読む人の心に訴えかけることができるコピーライティングが効いたアフィリエイトブログライティングが効率的にできるようになるのです。
ラインとスタッフの分離
自分一人でやっていると行き詰まりやすいアフィリエイトブログのコピーライティング。その中で、ASPからの収入や、サーバー・ドメイン代の支出など収支計算をしていると、とてもではありませんが、身体も頭も時間も回りません。
明日の資金繰りを考えながら心に余裕のない状態では良いコピーを書くことはできないということ。もちろんアフィリエイトブログも心に響く記事を書くことができなくなります。
だから、経理などの周辺事務は出来るだけ外注化するなどして、コピーライティング、アフィリエイトブログライティングに専念できる環境を作りましょう。そうしないと、外野からのちょっかいが多ければ多いほどあなたの作業効率は下がっていくことになります。
もしあなたが本気で稼ぎたいと思うなら、アフィリエイトブログライティングに集中しましょう。それが、儲かるたった一つの道です。
まとめ
フレデリックテイラーの提唱した科学的管理法、テイラーシステムとは作業の標準化を行う作業管理の方法。コピーライティングも、アフィリエイトブログライティングも言ってみれば作業です。この作業をいかに効率的に良いものを作り上げていくか、それが成功できるかどうかの分岐点。
もしも成功したいなら、稼ぎたいなら、作業に集中できる環境を作りましょう。それが成功への一番の近道です。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます。それでは、引き続き、コピーライティング生活、楽しんでいきましょう!
はじめてのコピーライティング 小比井 雷太
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