こんにちは。
はじめてのコピーライティング 小比井 雷太です。
バンドワゴン効果の行動心理学って知っていますか?バンドワゴンは集団が集まった時の心理。集団で集まってワイワイすることが好きな日本人ならみんなやってるからって言われそうな心理学です。
文字を書くことで、人の気持ちを高揚させるコピーライティングも、あなたが文章を作るのです。だから、自然とあなたもやっているはず。バンドワゴン効果はマーケティング、コピーライティングで活動している心理学です。
そんなバンドワゴン効果について、これからお話していきます。
行動心理学の基礎、バンドワゴン効果とは
バンドワゴンとは、行列の先頭車のこと。先陣を切って行列の先頭に立つということ。このバンドワゴンと命名したのは、ハーヴェイ・ランベンシュタインというアメリカの経済学者だそうです。
ところで、あなたは次のような気持ちになったことは、ありませんか?
- みんなが勧めているから大丈夫だ。
- 流行が気になり欲しくなる。
- テレビで出ていた商品が欲しくなる。
こんな気持ちをバンドワゴンというのです。
行動心理学とは、人間が行動を起こす時には、かなりのエネルギーを使います。だから、その大切なエネルギーを使わないために他人の様子を見るのですね。
日本人は行列がお好き?
行列に並ぶのが好きな国と言われるほど、日本人は行列が大好きです。並んでいると、何か幸せなことが起きて、いいものが手に入るかのように並ぶ人が多いですね。
中には行列に並んでから、「何の行列?」とか聞いている人もいます。本当に日本には行列が好きな人が多いです。
さて、ちょっとあなたが商店街にある2つの食堂の前で食事をするために店を選ぶ状況を想像してみてください。あなたはこれから昼ご飯を食べるために、入る店を選ぶのです。
パッと見たところ、片方の食堂の店の中はガラガラでスッと入れそうです。もう片方の食堂は、外まで行列が続いていてしばらく待たなければならないようです。
ここで質問。あなたはどちらの食堂の方がおいしそうな昼ご飯がでてくるような気がしますか?列のないガラガラの店ですか、それとも長い店ですか?おそらく、行列の出来る食堂ではないでしょうか。
また、「あのテレビ番組、面白かったよね」とか、「最近の流行は、これだよね。」なんて話題が友達と話している時に出てくるします。そうすると、あなた自身も、あのテレビ見てみよう、とか、「この流行の服を買ってみよう」、なんて思うことがしばしばありませんか?
- みんながやっている = 安心な行動
- みんなが持っている = 自分も持ちたい
この考え方、行動がバンドワゴン効果なのです。
バンドワゴン効果とアンダードッグ効果の違い
アンダードッグ効果とは、負け犬効果とも呼ばれている心理効果。自分が他の者より劣っていることをはっきりさせることで、周りの人の同情を集め、その同情を利用して、良い方向に向かっていくという現象です。
例えば、震災で、大きな被害を受けた人が、同情を集め、周りの人から多くの支援を得ることで今まで以上の生活に復帰することができた。というようなことがアンダードッグ効果です。
バンドワゴン効果は優れているものを選ぶという要素を利用する集団心理ですが、アンダードッグ効果は、かわいそうという同情の要素を利用するものです。結果は同じかもしれませんが、その根本要素は全く真逆の効果であると言えます。
みんなやってるからで動く心理がコピーライティングに役立つ
みんながやっているから怖くない、という心理は行動心理学でも言われています。
インターネットの広告は全く信じないのに、第1印象で少々怪しいなと思う商品でも、家族や友人が勧めてくる商品はそのまま買うことがあります。
あなたの近くにいる人があなたの行動に影響を与えるのです。
- 自分だけスマホを持っていない
- 携帯電話を持っていないのは自分だけ。
- 大企業や官公庁で働くことが将来の夢。
- みんなの輪から外れているアウトローは悪者である。
あなたもこんな感情を感じるなら、これも、バンドワゴン効果。バンドワゴン効果は、集団の中のあなたになろうとする心理現象です。
バンドワゴン効果はスリーパー効果を助長する
ここで紹介したいのが他人から説得を受けた時っていや~な気がしませんか?他人から説得されると反発してしまうのが人の心情。
でも、時間がたつと情報の胡散臭さが薄まって、1か月もすれば、すっかりと情報を信じ込むという心理効果がスリーパー効果。
つまり、最初はとっても嫌な説得、その説得を受けてから時間がたつと、その情報が本当かどうか区別がつかなくなってくるのです。
話を聴いた時には信じられないような話でも、1か月後、もう一度印象を思い出してみると、目だった嫌悪感が無くなり、「あれっ、もしかしたら、この前の情報って、どうだったかなぁ。ちょっと気になってるんだけど。」って感じることありませんか?
ちょっと、そのスリーパー効果とを見てみましょう。例えば、初めて店頭で見たメーカーも初めて聞く年齢化粧品、こんなのでアンチエイジングできるの?とか思うことはないですか?
あなたがそんな疑問に思っている状態でも、その商品、電車の中のつり革広告でコマーシャルされていたらどうですか?さらに、テレビのCMで見たり、雑誌に載っているのを見たりしたら?
恐らく、あなたは、「その年齢化粧品、ちょっと試してみようかな」、なんて思っちゃいますよね。これが、スリーパー効果を助長するバンドワゴン効果なのです。
時間がたてば、情報の胡散臭さを消すスリーパー効果が行列ができたら喜んで並ぶという、バンドワゴン効果の相乗効果。最高の組み合わせの心理的な効果ですよね。
(参考:スリーパー効果とは!その具体例とブーメラン効果の影響!)
バンドワゴン効果に関連するスノッブ効果とウェブレン効果
バンドワゴン効果に関連する、スノッブ効果とウェブレン効果は、ライベンシュタインという経済学者が1950年に「消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、およびウェブレン効果」という論文でこの3つの効果の概念を提唱しました。
それでは、バンドワゴン効果と良く対比される、スノッブ効果とウェブレン効果を見ていきましょう。
バンドワゴン効果とスノッブ効果の関係
スノッブ効果とは、「他人と違うものが欲しい」という心理です。需要供給曲線が示しているものですね。バンドワゴン効果とちょうど反対の効果を表しています。
他の人と違うこと、差異化願望が現れている状態で、アウトローに魅力を感じる心理のこと。みんなが知らないミュージシャンのユニットを知っていたらなんとなく嬉しく感じたり、まだブレイクしていないお笑い芸人をみんなの前で紹介するような心の状態です。
みんなが持っていないから欲しくなるのがスノッブ効果。他人が門弟内から価値を感じ、みんなと違うから特別感を感じ、入手困難であればあるほど差別化意識が満足されます。
例えば、あなたが気に入っている洋服で出かけたとします。その時に、前から全く同じ服を着ている人が歩いてきたら、なんとなく恥ずかしい感じがしませんか?
このように、世界で一台しかないオーダーメイドのスポーツカーを欲しがる大富豪もいますし、ゲームで激レアキャラクターを欲しくなって課金しまくる心理もこのスノッブ効果です。
「自分は特別な存在でいたい」
そう思うのは、あなた自身に認められたい、ここにいてもいいんだという存在意義をアピールしたい、そんな承認欲求を満たすための行為。
安全でありたいという欲求を満たすため、みんなが使っているから欲しくなるというバンドワゴン効果。そして、承認欲求を満たすために、自分が特別な存在でありたいがためみんなが使っていないから欲しくなるというスノッブ効果。
このバンドワゴン効果とスノッブ効果の2者は相反するようで、実は、あなたの欲求から出ている欲望。極論すれば、バンドワゴン効果とスノッブ効果の正反対に思われる効果もマズローの欲求段階説で言われる段階が違うあなた自身の欲望なのです。
(参考:マズローの欲求5段階説)
バンドワゴン効果とウェブレン効果の関係
ウェブレン効果とは、見せびらかしの原則。社会学者のウェブレンが「有閑階級の理論」の中で、ゴールドラッシュの時代に特徴的だった、賢次的消費と言われる見せびらかしの消費について言及したことに由来します。
特に、簡単に入手できないものほど欲しくなるのです。チャルディーニの影響力の武器の中で出てくる希少性の原理も、この効果の特徴を表しています。
例えばブランドバッグや高級スーツを買いたくなる心理。別に、低価格のものでも十分使えたとしても、高級ブランドのものを欲しくなることがありますよね。これがウェブレン効果なのです。
売り切れ続出の品物、例えば、ニンテンドースイッチが発売日以降、定価を超えた価格で取引されていた事実、安室奈美恵の沖縄ファイナルコンサートのチケットが平均価格が28000円、最大30万円で取引されていた事実。このように、手に入らないものほど欲しくなるのが、ウェブレン効果です。
コピーライティングで花開くバンドワゴン効果
コピーライティングとは、広告を書く技術なので、物を売りたいという人には絶好のテクニック。だからこそ、コピーライティングは、バンドワゴン効果で商品を売るという行為に対して相乗効果が得られるのですから。
そして、バンドワゴン効果は、コピーライティングの大きな力となります。バンドワゴン効果をコピーライティングで使うなら、このように使うのが良いでしょう。
- コピーライティング部門第1位
- ブログランキング1位のブログ
- 12秒に1個売れています。
- 3カ月先まで予約が取れない旅館
バンドワゴン効果は大衆心理を扱うテクニックです。バンドワゴン効果の使い方はいろいろ応用が効くので、ぜひ活用してみてください。
(参考:行動心理学に学ぶコピーライティング基礎一覧50+α)
まとめ
行動心理学の基礎として考えてみることもできるバンドワゴン効果。人間の欲望が引き金となって、この効果は起こります。その欲望とはマズローの欲求5段階説でいう、社会性の欲求で、何かに所属したいという欲望が基礎になります。
組織に属したい、同じグループにいたい、集団から排除されたくない、仲間外れは嫌だ。このような感情がバンドワゴン効果の基礎になると言えます。
コピーライティングとは今回お話しした技術やスキルを総合した書き方で、読み手を熱狂させるためのテクニックが満載の書き方です。つまり、あなたがブログを書いているなら、それは、コピーライティングをしていることにつながるのです。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます。それでは、引き続き、コピーライティング生活、楽しんでいきましょう!
はじめてのコピーライティング 小比井 雷太
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