こんにちは。
はじめてのコピーライティング小比井 雷太です。
カリギュラ効果の語源、カリギュラって、興味が湧きませんか。何と言っても、映画になったカリギュラは今でいうR-18指定の映画なのですから。
そのカリギュラの語源になった、ベールに包まれたカリギュラとは何か、そして、上映当時、どこの映画館でも放映しようとしなかった理由、R-18指定になる要素はどこにあるのか、検証します。
カリギュラ効果とは
カリギュラ効果とは、やってはいけないことをやりたくなる心理現象のこと。例えば、今回題名につけているR-18指定。18歳未満の人は見たくなるんですよね。
古くは、浦島太郎の玉手箱や、鶴の恩返しの機織りなど、見てはいけないものを見てしまうという心理が働いているのです。
怖いもの見たさ、という言葉を聞いたことはありますか?怖いものって見ても意味はないし、恐怖って感情は危険に近づかないように無意識が防御反応を示しているのだから、理論的に言うと、怖いと感じるものには近づかないほうが賢明。
そうだとわかっていても、見てしまうことってないですか?これも、自分で見てはいけないという無意識の規制に対するカリギュラ効果なのです。
一般的に使われているカリギュラ効果は心理学用語で言うと、心理的リアクタンス。リアクタンスとは抵抗という意味で、説得されると反抗したくなる心理このことです。
詳しく言うと、心理的リアクタンスとは、単にリアクタンスと呼ばれることもある心理学用語。心理学者、ジャック・ブルームによって、「人は自由を制限されると、反発しより自由に執着する」ものだと提唱された概念です。
つまり閲覧禁止とか、見ちゃダメ、と禁止を説得されたら、反抗したくなって、見てしまうということなので、カリギュラ効果と心理的リアクタンスは同一。
さて、カリギュラ効果は、見たくなる気持ちを煽る方法。だから、セールスコピーライティングでは、ある注意点だけ守れば、セールスコピーにこのカリギュラ効果を使うことで、レスポンスを上げることも可能なのです。
(参考:行動心理学に学ぶコピーライティング基礎一覧50+α)
カリギュラ効果の語源、カリギュラとは
結論から申し上げますと、カリギュラ効果の語源となっているカリギュラとは、ローマ皇帝の名前で、そのカリギュラ皇帝を題材にした映画です。
このモデルにされたローマ皇帝カリギュラは、異常な性欲と残忍性で有名な皇帝。実はイケメン皇帝だったという話しは横において、そのカリギュラ皇帝を題材にした映画だから推して知るべしなのですが、じつは、この映画、B級エログロ映画の割には大ヒットしたのです。
映画カリギュラは1980年10月18日に封切されたアメリカとイタリアの合作映画。イタリアのポルノ映画界のティント・ブラスがジャンカルロ・ルイとともに監督し、脚本は、ゴア・ヴィダル、製作総指揮つまりプロデューサーがボブ・グッチョーネ。
このボブ・グッチョーネと言う人物が曲者でペントハウスという男性誌を発行している社長。このボブ・グッチョーネが46億円を投じて制作した映画がカリギュラです。
キャストは時計仕掛けのオレンジやココシャネルのマルコム・マクダウェル、アラビアのロレンス、トロイやラストエンペラーのピーター・オトール、など豪華キャスト。この豪華メンバーが出演する映画をくだらないB級エログロ映画に貶めてしまったのが、ボブ・グッチョーネなのです。
ボブ・グッチョーネはペントハウスの社長だけあって、エロ要素が大好き。歴史超大作として作り上げようとしたメンバーを押しのけて、アメリカ映画協会(MAPP)を通さずに上映しなければならないくらいのエログロの仕上がりに。
当初から現場では言い争いが絶えず、脚本のゴア・ウィダルは口の悪さが原因で現場から追放されます。監督のブラスは歴史映画として思想性を加えようとしてクビになりました。
何とか撮影が終了した後も、エロスが足りないということで、ボブ・グッチョーネがさらに強烈な性交シーンや性器ドアップシーンなどを付け足して映画をB級映画に仕上げていったのです。
そのため、一般の映画館では上映できず、グッチョーネは独自の映画館で「カリギュラ」を上映しました。
一般の映画館では上映禁止されたということで抜群の話題性を呼びます。見ることができないものほど見たい、という大衆心理をあおり、放映している映画館が連日超満員となったのです。入場料も通常映画より高い設定だったのですが、全く影響がありませんでした。
カリギュラのR-18指定の効果
カリギュラはとても、エログロ要素の強い映画。だから日本ではもちろんR-18指定を受けています。レンタルビデオ屋で、のれんの向こう側に保管されているのです。
実はここがポイントで、のれんの向こう側にあるからこそ、見たくなるのです。たしかに、ヘレン・ミレンの大胆なオールヌードは一見の価値があります。ですが、折角の歴史大作がB級映画になってしまったのは、残念な結果です。
とはいえ、カリギュラ効果の原点となる映画ということで、いまだに根強い人気。最近もグッチョーネが手を入れる前のノーカット版やヘレン・ミレンのオーディオコメンタリーがついている「インペリアル・エディションDVD4枚組」が発売中です。
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映画「カリギュラ」のあらすじ
カリギュラのあらすじ、興味ありますか?実は、このカリギュラ、R-18指定ですが、アマゾンで売っているのを見つけてしまいました。見ることは、お勧めしませんが。
映画自体はエログロ映画なので、本当にこの映画を見るのは時間の無駄です・・・。見ない方がいいですよ。
しかし、このカリギュラ、最初の興行が成功したこともあり、今では、カリギュラ2、カリギュラ3と続編が出ています。この続編がまた、1作目に輪をかけた駄作。
アマゾンで、コメントを観て見た気になれば、十分な映画です。
このような映画だからこそ、あなたの時間を無駄にしないために、はじめてのコピーライティングでは本気であらすじを紹介してしまいます。それでは、どうぞ。
時代は紀元1世紀の前半。映画の舞台となるローマ帝国は、とても堕落し、人々はひたすらに快楽を追い求めて生活するのが当たり前。
そんな時代の皇帝ティベリウスは堕落した生活を引き締める政策をとったため、人望を失いカプリ島で隠居生活。ですが、その後の不景気を打破する国民の要望を基に皇帝の座に戻り、政治を行ったがその行動は狂暴な振る舞いに満ちていた。そのため、元老議員のネルバが政治の乱れを嘆き自らの命を絶って抗議の意思を示します。
(ここは、史実と異なるようです。ティベリウスが政治に無関心になった事実や元老院との争いはありますが、ローマ帝国全体を通じて領土が最大になったことで証明されている通り、帝国内は法が行き届き、富も物流も交流も安全もイタリアだけでなく、ヨーロッパ、アジアでも享受している特典であると、ユダヤ人のフィロが書き残しています。19世紀の歴史家モムゼンもティベリウスは、ローマが持った最良の皇帝の一人としています。)
ティベリウスは、アウグストスの遺命に従って、ガイウス・カリギュラを後継者に指名した後、皇帝の変心を恐れたカリギュラが命じた親衛隊長のマクロに暗殺されます。
その後、カリギュラは、ローマ第三代皇帝として帝位につくと、狂ったように乱行を働き始めます。
まずは、カリギュラ自身の帝位に即位した一番の功臣マクロの首を巨大芝刈り機で刈ってしまうというシーン。その時の観客は貴族全員を集めるという狂乱ぷり。他にも女性を生き埋めにしたり、自分の兵士の結婚式で新郎新婦共にレイプしたりと、暴虐の限り。
その裏では実の妹ドルシラを愛人とし、淫乱で離婚歴のあるカエソニアを妻としています。
カリギュラが病気にかかった熱病が実妹であり愛人でもあるドルシラにうつってしまい、そのままドルシラが死んでしまってさらにひどく乱れていきます。
まとめ
カリギュラ効果の語源、カリギュラとは【R-18指定】のエログロ映画です。その手の映画に興味がなければ、見ることはお勧めしません。
B級映画でも、禁止されると見たくなるというある種の狂気を含んだ心理現象がカリギュラ効果だと覚えておけば、十分な知識です。それだけでも、【閲覧注意】映画「カリギュラ」はまだ観るな!とか言っているアオリエイターよりはレベルは上。ですよね。
(参考:カリギュラ効果の心理的リアクタンス。実験例が証明する意味と語源)
今回も、しっかり最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
このブログ運営の軸である、コピーライティングとは今回お話しした技術やスキルを総合した書き方で、読み手を熱狂させるためのテクニックが満載の書き方です。つまり、あなたがブログを書いているなら、それは、コピーライティングをしていることにつながるのです。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます。それでは、引き続き、コピーライティング生活、楽しんでいきましょう!
はじめてのコピーライティング 小比井 雷太
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