ホーソン効果とピグマリオン効果はスポーツや教育で使われる心理効果。


こんにちは。

はじめてのコピーライティング小比井 雷太です。

 

ホーソン効果とピグマリオン効果の違いって気になったことはありませんか?ホーソン効果もピグマリオン効果もはスポーツや教育で使われる心理効果として有名ですが、似たような心理効果なので、違いは?と聞かれるといまいちピンと来ないかもしれません。

ですが、この二つには明確な違いがあるのです。この違いを押さえることで、2方面から攻めることができるので、2倍の効果を生み出すことができます。それではホーソン効果とピグマリオン効果の違いを見ていきましょう。

 

ホーソン効果とは

 

ホーソン効果とは、自分が期待されていると感じることで、実際に素晴らしい結果を出していくという心理効果。このーソン効果はウェスタン社とハーバード大学の共同研究で実験された心理効果で、しっかりと実験結果が現れています。

心理学のテキストに必ずといってもいいほど乗っているホーソン効果をもう少し具体的にしましょう。

 

このホーソン効果は「見られている」ということでよい結果を生み出すという心理効果。工場の作業場で光の程度が作業に影響を与えている程度を調べようとして行った実験で分かった心理効果です。

実際はその作業に対して光が影響を与えることはなかったのですが、その「心理学実験に選抜された」という作業員の心理状態が作業効率に大きく影響を与えた子ことが分かったのです。

 

マラソンで、観客がいると力が出てスピードが上がるけれど、観客がいなくなったと単ペースダウンして疲れが一気に押し寄せる。そんな心理状況。勉強でも、テストでたまたま良い点数を取っただけだったとしても、その時にとても褒められたら、次も頑張ろうと思いますよね。これがホーソン効果です。

(参考:ホーソン効果をわかりやすく説明!ホーソン実験の批判・失敗と問題点。コピーライティングと心理学

 

ピグマリオン効果とは

 

ピグマリオン効果とは、親や教師が期待することで学習者の成績が向上するということです。別名、教師期待効果とか、ローゼンタール効果とか呼ばれている心理効果。

このピグマリオン効果と反対に位置するのが、ゴーレム効果で見捨てられたと感じたら、やる気がなくなるという心理現象。「お前なんか勉強してもどうせ点数なんか取れないんだ。やめてしまえ!」というのは激励にならず、やる気をそぐだけの効果しか生みださないということですね。

 

ちょっと話がピグマリオン効果から横道にそれてしまいまいしたので、元に戻しますね。ピグマリオン効果が最初に実験で証明されたとするのは、ロバート・ローゼンタールというアメリカの教育心理学者が行ったネズミの迷路実験

反証もあるので、詳しい説明は別記事(ピグマリオン効果とは!その具体例と実験、逆効果そして、批判。)で紹介としますが、動物で行った実験は心理学の実験と認められないなら、パブロフの犬も動物実験。ちょっと、反証に無理があるように思えますね。

 

ちなみに、ピグマリオン効果のピグマリオンとは、ギリシア神話に出てくるピグマリオン王のことで、女性の彫刻に惚れた王様の願いをアフロディテが聞き入れてその彫像を人間にしたという話。信じる者は救われる、それを具体化する心理効果、という訳です。

人間に対して行ったピグマリオン効果の実験もあります。1964年にサンフランシスコ小学校でおこなった実験。これも別記事で紹介していますので、詳しい説明はそちらに任せますが、そこでも、教師が期待をすれば、生徒の成績が向上することが明らかになっています。

 

ホーソン効果とピグマリオン効果がスポーツや教育で使われる心理効果である理由

 

ホーソン効果やピグマリオン効果がスポーツや教育の現場で使われる理由を見ていくことにしましょう。ホーソン効果やピグマリオン効果を生み出す土壌になっているのは、周囲に人がいるということ。

 

ホーソン効果がスポーツや教育の現場で大きな心理効果を上げるのは、周りに見ている人がいるから。見られることで成果を上げることができるホーソン効果は周囲に人がいるからこそその効果を実現することができます。

スポーツの場では、ライバルもいるし、応援者もいます。もちろん、メンターに当たる教師役の指導者もいますし、コーチもいるでしょう。そんなみんなに見られているという状況は責任感を生み出し、モチベーションアップ、やる気向上を狙うことができるのがホーソン効果と言う心理効果。

 

また、ピグマリオン効果がスポーツや教育で使われる理由は、指導者と生徒という関係が成立しているからとても効果が表れやすいから。普通の人間関係であるより、この両者の人間関係があることで、効果を生み出しやすいのです。

スポーツでは必ず指導者がつきます。コーチは、選手のことをしっかりと指導し、ときにはきつく怒りますが、大会での成功を目指し、選手が最高のパフォーマンスができるように、成長させていくでしょう。

選手はそのコーチの期待に応えるため必死にコーチの指導について行きます。それが自分の成功につながるから。コーチについて行くことが自己達成、自己実現につながるのです。

 

ホーソン効果とピグマリオン効果の違い

 

ホーソン効果とピグマリオン効果の違いは、影響を与えられる相手が異なります。ホーソン効果の場合、先生と生徒のような上限関係はあっても無くても関係なく、ホーソン効果は相手から見られているか否かでホーソン効果の心理効果が発現するかどうか決まります。

また、先生と生徒、コーチと選手、親と子供のように、ピグマリオン効果は、上下関係がないと成り立ちません。メンターの期待に応えるために頑張るという努力と、自分の生徒や子供が良い成績を出せるようにひいきして教育する事がピグマリオン効果が発現する要件。

 

この立場の違いがホーソン効果とピグマリオン効果の違いです。だから、上下関係があると断言できるなら、ピグマリオン効果を選ぶべきですが、自治会の活動や、友人達との会合なら、ホーソン効果、つまり、見られているんだよという意識付けをしていくことがモチベーションの向上につながるということです。

(参考:心理学に学ぶ基礎一覧50+α

 

まとめ

 

ホーソン効果とピグマリオン効果はスポーツや教育で使われる心理効果。そして、ホーソン効果とピグマリオン効果との違いは二人の間の関係がどうであるかということに依存します。

この違いを理解して、ホーソン効果とピグマリオン効果を使いこなすことができれば、あなたは、優れたリーダーとして活躍することができるでしょう。

 

ブログを書くことも然り。書く相手との関係が対等なのか、先生と生徒の立場なのか。それを明確にしておくこと、つまりターゲットをしっかりと定めておくことがブログ収入を得るキーポイント

誰に何を言うか、優れた訴求をしっかりと固めることがコピーライティングで最重要ポイントである理由がここにあります。

 

今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます。それでは、引き続き、コピーライティング生活、楽しんでいきましょう!

 

はじめてのコピーライティング 小比井 雷太


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