こんにちは。
はじめてのコピーライティング小比井 雷太です。
いきなりですが、あなたは、スリーパー効果を知っていますか?実はスリーパー効果とは、説得した時にその情報を信頼させる方法。それだけではなく、反対に逆も成り立つので、諸刃の件なのですけれど。
そのスリーパー効果の具体例をブーメラン効果を避けて信頼度を上げる方法としておはなししていきます。それではどうぞ。
スリーパー効果とは
スリーパー効果とは、胡散臭い説得でも、ある程度時間がたったら、その情報と情報源が切り離され、情報の信頼度が相対的に増していくという効果。一種の「慣れ」ともいえる心理効果です。
もう少し具体的に言うと、スリーパー効果とは、信頼性の低い相手から説得された時、ある程度の時間がたつと信頼性のある説得だと思えてくる現象です。説得する人の信頼性が高ければ、このようなテクニックを使うこともないのですが、どこの馬の骨かわからないような信頼性が低い相手の場合、最初は信頼されにくいもの。
でも、ある程度時間がたつと、その信頼性の低い相手が話した事、ということは忘れて、情報だけが独り歩きして、信頼性の低い状態から徐々に「もしかしたら、正しいことかも」という気持ちに上書きされていくのです。
これがスリーパー効果。情報をある程度眠らせたら、起きた時には普通の情報になっているということです。
スリーパー効果は逆もまた真なり
スリーパー効果は逆もまた、成り立ちます。どういうことかというと、信頼度の高い人、例えば、例をあげると、先生だとか、親だとか、政治家、芸能人などですが、そんな人からの信用度の高い説得や、情報でも、時間の経過とともに、信頼度が低くなっていきます。
具体例をあげると、有名な人の講演を聞きに行って、その時は、「うん、そうだ、その通り。」とか思って感動したことってありますよね。そんな、素晴らしいお話を聴いても、家に帰って現実に戻ると、有難い話がもうすっかり記憶のかなたに飛んでいませんか?
これが、スリーパー効果の逆の効果。信用度の高い情報でも、時間がたったら普通の情報に戻ってしまうのです。
だから、もしあなたが、スクールか何かのセミナー講師などを行うのであれば、話した事の9割は、みんな忘れて帰っていく。だから、セミナーをする時には、休憩をとったり、質問の時間を設けて記憶を強化したりするのです。それでも忘れていくのですけれど。
スリーパー効果はブーメラン効果を避けてから
スリーパー効果を発現させるためには説得しなければ相手に情報を与えられないのですが、その説得というのが曲者。なぜならスリーパー効果を生むために説得した時には、相手が「でも・・、」と反論するブーメラン効果を生み出すからです。
ブーメラン効果がなぜブーメラン効果と言われるか、あなたは知っていますか?その答えは、ブーメランは投げたら戻ってきますが、そのブーメランが戻ってきたときに受け損なって怪我をしてしまうということからきています。
説得したら、反感を持たれてしまい、反撃にあって、あなたが説得されてしまう、そんな状況。それがブーメラン効果と言う心理効果です。
あなたが説得しようとするのは、相手があなたの意見と異なるからですよね。そうすると自然と、相手の意見と対立することになります。
自分の信念と違うことをすんなり受け入れられる仏様のような人はほとんどいないわけで、あなたが他人を説得するときには、99%の確率で反感を持たれます。
具体例をあげると、子供に「勉強しろ」と促す親。これで「ああ、そうだった。勉強しないといけない。ありがとう。ママ。」なんて言う子供はまずいません。普通は、「うるさいな、今しようと思っていたのに。そんなことを言うからやる気なくなったじゃない。」と反論してきますよね。あなたもそんな経験、一度や二度はあるのではないですか?
このような説得されたら反論する。説得に反感を持つ。そのような心理効果がブーメラン効果。だから、説得するときには、このブーメラン効果を見事にかわす必要があります。
しっかりよけてかわさないと、逆にあなたが説得されてしまうという、投げたブーメランが戻ってきてあなたを攻撃してしまうという最悪な結果になってしまうのです。
(参考:スリーパー効果が恋愛に効いた例!恋愛心理学のテクニック)
スリーパー効果の具体例
それではスリーパー効果の理解を深めるために具体例でお話ししましょう。スリーパー効果の具体例の題材は、ネット環境に非常に多く見られます。
いくつかスリーパー効果の具体例をあげていきましょう。
スリーパー効果の具体例:メルマガ
スリーパー効果の具体例としてトップバッターに挙げたのは、メルマガです。多くのネットビジネスでメルマガ登録を促しているのはよく見かけますよね。
実は、これはスリーパー効果を使って自分の信用度を高めようとしているのです。かくいう私も、メルマガの登録をお誘いしているわけですが、このメルマガを数回読むことによって、信用度を上げることができるのです。
メルマガでスリーパー効果を利用するのは、ステップメールでよく使われます。ステップメールとは、あらかじめ登録されたら順番にメールを送るシステムのこと。
スリーパー効果が完成するまでに1か月ほどかかりますから、その間にうまくステップメールをくみ上げていくのです。メールを送る間隔はその題材によって異なりますが、内容の濃いものだったら毎日で送ることができます。
ですが、薄くなってしまうと、鬱陶しがられてしまい、最悪迷惑メール扱いになってしまうので、しっかりと内容を詰めておきましょう。それが難しい場合は、メールを送る間隔を調整して、一カ月後の売込みができるように、信用度を上げていきましょう。
スリーパー効果の具体例:ライン登録
つぎのスリーパー効果の具体例は、ライン登録。一般に、LINE@を使って、ステップメールの方式を組み上げます。ラインは、送る文字数が限られているので、しっかりと話をする、サイトの誘導先のアドレスを送りつけるのが多いパターン。
ラインを送ることを登録から1か月続けてマネタイズ。これがスリーパー効果を利用したラインの使い方です。
ステップメールは、開封率とかで迷惑メール扱いになってしまうと、メール自体が死んでしまうことがあります。だから、ラインの方が手軽に使えるのではないでしょうか。
この度、ライン@が他のサービスと統合されるようですが、その対応もしっかりと行っていくことが必要になるでしょう。今から始めるなら、この今の過渡期がラインからの取扱説明が多いので、良いチャンスになるかもしれません。
スリーパー効果の具体例:セミナー
続いてのスリーパー効果の具体例は、セミナー。セミナーに参加するという行為自体でかなりあなたにコミットしています。
だから、スリーパー効果を使うタイミングは、セミナー申込からセミナー当日の朝まで。その間にメールやLINE、フェイスブックでしっかりとあなたの信用度を上げていきましょう。セミナー自体、しっかりすることはもちろんですが、終了後のアフターフォローまで気を配っておくことが、あなたのビジネスにとって最高の結果をたたき出すためのスリーパー効果の利用になります。
スリーパー効果の具体例:会員ビジネス
違った角度からスリーパー効果の具体例を検討してみると、会員ビジネスが良い具体例。会員ビジネスとは、会員になってもらって、その会員同士のコミュニティを運営するというビジネス。
基本的に人は社会性を尊重しますから、その会員コミュニティに属する人は会員コミュニティの運営者のファンが多い状態です。ただし、中心に寄り集まっているコアなファンと、そうではない、周辺に散らばっているなんとなく入会した人たちとの温度差が激しいことが問題。
だから、会員サービスを運営するのであれば、しっかりと周りに散らばった人たちのサポートもしていきましょう。つまり、すでにある信用度を失わないようにするその方法は、逆スリーパー効果の排除。
期待を胸に入会して、邪険に扱うと1カ月たったころにはあなたのメッキが剥がれ落ちて退会を促すことになってしまいます。だから、メッキを皿に上塗りするくらいの勢いで、ガンガンコミットさせて、逆スリーパー効果を消し去っていきましょう。
スリーパー効果の具体例:チャットワーク
次のスリーパー効果の具体例は、チャットワーク。最近、チャットワークのチャット上限数が14に下がったせいで、なかなか無料では使いづらくなっているのですが、それでも、コミュニティを作り上げるにはとても使い勝手の良い場です。
発言に対する返信も誰に対する発言かもわかるし、気になったところも検索をかけることができます。そんな便利なチャットワークですので、他のツールに比べ、現実にスリープしてしまうことが少ないツール。
基本的には、質問の場になりやすく、発言がないと、しんと静まったチャットになってしまいます。日報などの手法を使い、チャットが途切れないような工夫を凝らして、運営者がぐいぐい引っ張っていくか、会員同士の情報交換の場にすることも有効でしょう。
そのお互いにコミットしあう場を作ることができたら、自然とスリーパー効果が発現し、あなたの信用度も自動的に上がっていくことになります。
スリーパー効果の具体例:フェイスブック
さらにスリーパー効果の具体例を伝えますね。次のスリーパー効果の具体例はフェイスブック。
フェイスブックは既存の輪の中に滑り込む形になるので、スリーパー効果との親和性は高い状態。日常のフェイスブックであなたの投稿が表示されたらそれだけでも、自然とあなたのことを思い出して、忘れられなくなるのです。
ただし、フェイスブックは投稿が一時的にしか表示されず、数分から数時間たてば、あなたの話は記事の奥底に格納され、二度と相手の目につくことはなくなってしまう。そこがフェイスブックの弱点だから、ここを克服するために、頻繁に投稿することが必要。
この頻繁に、というところが強みでもあり弱点でもあるのです。なぜなら、目につきすぎると、またか、という気持ちを起こさせ、読む気をなくさせるから。
最悪、友だち解除、コミュニティからの脱退につながってしまうので、母数が増えれば増えるほど扱いにくいプラットフォームになります。
スリーパー効果の具体例:インスタグラム
スリーパー効果の具体例として一見ふさわしくないのがインスタグラム。でも実は、インスタって、便利なのです。写真で少しづつアクセスを保持しながら、動画で一気に説得し、また、つかず離れずの関係を保てるのです。若い女性がよく使っているのでそちら方面のマネタイズを考えているなら、ちょうど良い方法でしょう。
ライブであなたと直接やり取りをする環境を整えると、手軽にあなたとコンタクトが取れるので、あなたの信用残高を増やして行くことがより簡単になっていくでしょう。他の媒体に比べて、露出度が高く、嫌われるリスクも減ることが多いツールです。
スリーパー効果の具体例:コンコルド効果
最後のスリーパー効果の具体例はツールやプラットフォームではなく、心理学の有名な効果であるコンコルド効果。コンコルド効果とは、一度足を踏み入れたプロジェクトは、投資したお金、時間、労力を無駄にしたくないという意識から、最後まで突き進んでしまうという心理効果です。
ここで考えて欲しいのが、スリーパー効果を使うのであれば、単に、1か月なら1カ月ずっと待って自然に信用残高が上がることを待ち望むのは非常にもったいないということ。だから、相手をボケっとさせる暇を与えずに、コンコルド効果を仕掛けようというのがここで取り上げた目的です。
メルマガでコンタクトをとってもいいし、ラインやフェイスブックでもいい。見込み客と連絡手段が消えてしまうことが無いようにしたいところですね。それさえできれば、コンコルド効果を使うことで、より集客に力を注ぐことができるのです。
(参考:コンコルド効果(サンクコスト効果)とは理性を奪うパチンコの心理学!その例と由来を解説)
スリーパー効果を具体的に使うコピーライティング
スリーパー効果を具体的にコピーライティングに落とし込むには、スリーパー効果が発現するまでの熟成期間が1か月以上必要。なので、なかなか何もせずに再訪問を待つわけにはいかないので、しっかりとアプローチをかけなければなりません。
そこで活躍するのがコピーライティング。コピーライティングは、次の文章を読ませる技術。
だから、スリーパー効果が具体的に発動するまで、つまり、約1か月の間、読みたくなるものを見込み客に提供し続けていけばいいのです。それができるのが、コピーライティングの技術。
しっかりと、身につけることができれば、まるでつるつるのすべり台を滑り落ちるように、最後のマネタイズまで誘導し、お金を払うために財布を手元に用意させることができることができます。それがコピーライティングです。
(参考:スリーパー効果とは!その具体例とブーメラン効果の影響!コピーライティングと心理学)
まとめ
スリーパー効果を様々な角度からアプローチしてみました。スリーパー効果を具体例で確認できたのではないでしょうか。
スリーパー効果はどうしても説得が最初に来るので、ブーメラン効果を生じてしまいます。このぶうーめらん効果をどう避けて行くかが問題。その後のスリーパー効果を最大にしていくポイントになるのは間違いありません。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます。それでは、引き続き、コピーライティング生活、楽しんでいきましょう!
はじめてのコピーライティング 小比井 雷太
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