こんにちは
はじめてのコピーライティングです。
さて、コピーライティングを習おうとしていきなりつまずいた、コピライ君。
習ったコピーライティングと思っていたコピーライティング、ちょっと違ったようです。
どこが違うのでしょうか。
実は、コピーライティングにはイメージコピーライティングとセールスコピーライティングの2種類があります。その2種類のコピーライティングですが、多くの人がコピーライティングと聞いてイメージするのが、イメージコピーライティング。そして、教材とかスクールで教えているのはセールスコピーライティングなんです。
だからコピライ君は「あれ、???」となったんでしょうね。
では、今回はそんな2種類のコピーライティングについてお話していきます。
コピーライティングの目的
まず、2種類のコピーライティングに入る前に、なぜ、コピーライティングが必要なのか、コピーライティングの目的、そこから見てみましょう。
そもそもコピーライティングは広告を書くことが源流になっているんですね。
コピーライティングという言葉が作られた時、コピー、広告を端的に表す言葉が生まれました。あなたは、どんな言葉かご存知ですか?じつは、コピー、広告とは、
「Salesmanship In Printed(印刷されたセールスマン)」
と定義づけられています。つまり、コピー、広告は売り手が寝ている間でも次々とセールスして、商品を売ってくれる、そんな素晴らしいものだと言っているのです。
だから、コピーライティングをするっていうことは、広告を書くことなんです。
セールスマンを作り上げること、自動販売機を作り上げることなんですね。
もし、コピーライティングで作り上げたコピーが広告になっていなければ、そもそもの目的を外れており、コピーライティングの本質からずれまくっています。
時々、商品を売りたいという意識が先行し、「これじゃ、買いたい気持ちは生まれないな」というコピー、広告が散見されます。
自分の商品のPRばかり目立ってしまい、その商品を売るという目的から外れちゃっているんですね。
確かに商品はいいのかもしれません。ですが、お客さんは商品を買いたいのではなく、その先の「商品から生まれる自分にとっても利益」が目的なんです。
だから、コピーライティングはお客さん目線に合わせた広告を書かなければいけないのです。
2種類のコピーライティングとは、
さて、コピーライティングの生い立ちとその目的が分かったところで、2種類のコピーライティングについて説明していきます。
どこがどう違うか、それが分かるとコピーライティング能力が格段にアップしていきます。
よく理解しておくとよいですよ。
セールスコピーライティング
さて、セールスコピーライティングですが、この意味は、言葉の通り、セールス(販売)のためのコピーライティングです。
コピーライティングの目的に直接的にリンクしていてぴったりですよね。
セールスコピーライティングは、セールスが目的であるため、書くときの重点が常にお客様目線です。
これを買いたいという人はどんな人なんだろう、どんな人なら、これを買ってくれるのだろうか。という観点から書いていきます。
見込み客が、欲しいと思っているものを目の前にぶら下げてあげれば、自然と見込み客はとっていきます。
馬の目の前にニンジンをぶら下げている状態ですね。
たとえ商品が遠ざかったとしても追いかけるくらいの購買意欲を見込み客に植え付ける、それがセールスコピーライティングです。
例を挙げておきますね。下の画像のようなものです。
詳しく知りたい場合は → こちら(記事全文:PDFファイル)
イメージコピーライティング
さて、もう一つのコピーライティングはイメージコピーライティングです。こちらはイメージを湧き立たせて、そのイメージと、商品、ブランドのイメージをくっつけようとする広告です。
イメージなので、あまり上の文章のような長いものにはならず、端的に表現しているものがほとんどです。
説明しなければわからないようなものはイメージ化するのに向いていないということですね。
で、イメージコピーライティングの目的は、何か思い立った時にふとその商品のことを思い出し、買ってもらおうという目的で作られるの広告です。
例えば普段から「お、値段以上、ニトリ」って聞いていたとしましょう。
ある時、家具を欲しくなったら、ニトリを思い出しますよね。そしてニトリに車を向かわせます。
ここで、大塚家具に行く人は少なくなるだろうという戦略に立っています。
この意味からいえば、ラインが緑色で統一しているのも同じ意図ですね。
LINE本体は当然のことですが、LINEミュージック、LINEバイトなどなど、全部緑で統一されています。
緑を見たらLINE。ここまで洗脳されたら、あなたが何か欲しいものができた時、例えば、「お金が欲しいからバイトしょうかな~♪」と考えた時に周りに緑色があるだけでラインを思い出す可能性が高くなります。
そうすると、ラインバイトを覗きに行くといった行動が生まれます。文字ではありませんが、色を利用した広告として立派な広告です。
2種類のコピーライティングの使い分け
コピーライティングには今まで話してきた通り、2種類あります。
一般的には直接購買意欲を上げるセールスコピーライティングの方がコンバージョン(広告側が意図した結果。売り上げや資料請求、読者登録など)に結びつきやすいんです。
だから、広告を上げたと同時に効果をすぐに得たいと考えている企業はセールスコピーを広告として重視します。
ですが、資金的に余裕がある大会社はすべての人間を対象に顧客化しようとするので、イメージコピーを取ることが多いです。
さてこのように、全く違うように見えるセールスコピーライティングとイメージコピーライティングですが、じつは、イメージコピーライティングはセールスコピーライティングの延長線上にあるのです。
どういうことか説明しますね。セールスコピーライティングが見込み客を絞り、感情に突き刺さるような文章を組み立て、購買意欲を掻き立てる広告を作ります。
イメージコピーライティングは、そのセールスコピーライティングのぜい肉をごっそりそぎ落として骨と皮だけになったものがイメージコピーライティングです。
(ほとんどの場合、そこまで考えられる事は少なく、クライアント(依頼者)側のフィーリングで決まってしまうのですが…。)
だから、イメージコピーライティングのあるべき姿としては、単に企業・商品イメージを創るだけでなく、購買意欲を掻き立てる広告になっているはずなんです。
いかがでしょうか。
セールスライティングの延長線上のエキスがたっぷり詰まったイメージコピーライティングでできた広告の効果のほどは…。
皆さん、周囲の広告を見てください。効果があるかどうか、購買意欲を掻き立てられているかどうか、お分かりですよね。
それだけ、イメージコピーライティングは難しいものなのです。
まとめ
さて、2種類のコピーライティングについてお話してきました。
イメージコピーライティングとセールスコピーライティングの2種類は一見すると全く違うように見えますが、実は根底では同じなんですね。
つまり漫才の中川家と同じなんです。
中川家礼二と中川家剛、中身がかっちりして結果がすぐ出そうなものと、ぼんやりしていてなんだかなぁという二者ですが、元をたどれば、本物の兄弟なんですね。
一見簡単そうに見えるイメージコピーライティングですが、実は、セールスコピーライティングがしっかりできていなければ、イメージコピーライティングも良いものが出来上がらないということなんです。
コピーライティングの構成に置き換えてみると、表題(ヘッド、アイキャッチ)は一番最後に作れと言われます。
これが端的に表しているように、文字をいっぱい書くことは簡単で最初にやるべきことなのですが、不要なぜい肉を”バッサリ”とそぎ落として、それを”ギュー”と圧縮したものを作るのは一番最後なのです。
つまり、セールスコピーライティングの表題づくりとイメージコピーライティングは一緒なんです。
だからセールスコピーライティングの学校はあっても、イメージコピーライティングの学校はないんですね。
(参考:行動心理学に学ぶコピーライティング基礎一覧50+α)
それでは、引き続き、コピーライティング生活、楽しんでいきましょう!今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
はじめてのコピーライティング 小比井 雷太