テレビを背中越しに音声だけを聴いていたら、ふとした瞬間にとあるCMが心のなかに飛び込んできました。
それが今回紹介するAppleのiPadのCM。
普段は気にも留めないテレビCMですが、興味がなくても思わず振り向いてしまう、この洗練された感覚を伝えるCMはMacだからこそできる、のではないでしょうか。
思わず、広告なのに、感動してしまいました。
細かい話を抜きにしても、広告とはこうありたいものですね。
思わず心を奪われたiPadのCM
このCMのタイトルは、「そのコンピュータはコンピュータの先を行く」。
使われている曲はジョディ・ベンソンの「パート・オブ・ユア・ワールド」で、ディズニー映画のひとつ「リトル・マーメイド」の中の曲です。
CMでは原曲をそのまま使うので名迫、CM出演者が歌うCMオリジナルアレンジとなっています。
30秒版:日本語対訳付
iPad | そのコンピュータはコンピュータの先を行く | Apple – YouTube
60秒版
iPad | Your next computer is not a computer | Apple – YouTube
MacのCMのすごいところ
MacのCMはいつもながらすごすぎる。
人の心をつかむポイントをしっかりと押さえているようで、Windowsユーザーやandroid派の僕から見ていても、次はMacか?と感じてしまいます。
そんなすがすがしくなるようなCMが多いMac。
テレビをつけていると、うんざりするようなCMが流れてくることが多いですが、見る人、聴く人の心を惹きつける独特な魅力を感じることができるのです。
なぜMacのCMに感動するのか
それではいったいなぜ、多くのCMは気にもならず、番組の邪魔をしているように感じるのに、MacのCMには感動するのでしょうか。
その答えは、表現の違いにあります。
普通のCMは商品の機能や性能をアピールしたり、お得なポイントを具体的に表現したりと、何が素晴らしいのか、を伝えることから入っているから。
聴く側、見る側にとって、そんなものは自分が知りたいと思っていること、そこに興味があるものしか、聞きたくないから聞かないし、見たくないから見ないのです。
ところがMacは違います。
商品の枠を飛び越え、機能や性能を語らずに、夢を語るのです。人々が求めている夢のような世界を表現するから惹きつけられるのです。
イメージ広告とセールス広告の違いを乗り越える
MacのCMのように夢を語り、イメージを強めるものをイメージ広告と言います。確かにこころを惹きつけられるのですが、これだけでは、さあ、今からiPadを買おう、とはなりません。
このイメージ広告に対して商品を実際に購入してもらう広告がそんざいします。それがセールス広告。
セールス広告は一般的な手法として他の商品との違いを伝えて、オリジナリティを知ってもらい、その商品を購入してもらうことを目的とします。
で、セールス、つまり販売目的なので、どうしても売る圧力が強くなってしまう。その圧力をお客さんが感じてしまうと、購買意欲はガクンと下がってしまいます。
そのデメリットをオブラートに包むためにはどうするべきか。答えから言ってしまうと、それは、「夢を語る」こと。
お客さんが欲しいと思う気持ちを心の中にはぐくむために、夢を語り、熱い思いを生み出し、共感を得ることで、セールスの圧力を包み込むのです。
コカ・コーラもCMで夢を語る
このMacのCMのように、実はほかの会社でもこの夢を語るCMは存在しています。
例を挙げるとコカ・コーラのCM。
ぜひ、一度ご覧頂きたい。
そして、こころが暖まる感じを受けとってみてください。
ちなみにペプシコーラはこんなCM
ペプシコーラのCMと比較してみるのも面白いですね。
いつも二番手に甘んじている理由が見える気がしませんか?
まとめ
「AppleのiPadのCMが秀逸すぎる!心をグッとつかまれる広告」を紹介しました。
イメージ広告はセールスとは違うと考えるかもしれません。
確かにその通りです。ただ、イメージ広告の長所をセールスに活かせば、売上につなげることができると思いませんか?
なぜなら、人は物を買うのではなく、その先にある未来を手にするために商品を買うのですから。
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