こんにちは。
はじめてのコピーライティング 小比井 雷太です。
電車のつり革広告を見ていて思わず目を止めてしまう強烈なキャッチコピー。よく見てみると、女性誌の熱い語り口でのキャッチコピーだった、という経験をしたことはありませんか?
もし、女性誌のコピーライティングスキルが優れているならぜひ参考にするべき。実は、アパレル業界のコピーライティングが季節の変わり目の今、熱い状況にあります。
たとえば仕事の合間に、いつもの場所で、いつもの一杯・・・。
目ざしたいのは、ただいまカフェでちょっとお仕事中の、あのゆるっと感!思わず脚長っ!?って思わせちゃう美脚っぷりは、やっぱりベージュorブラウン!「私、今日ちょっと脚長いかも・・・!?」な靴はこの色!
「去年ダウンを買わなかった人、今年にしといて正解です!」
〝今年のダウンは急がなきゃ!?〟その理由は?
ちょっと見ただけでもこのようなキャッチコピーに溢れている女性誌。省略形や、カタカナ混在、刺激的なものからよくわからないものまで様々ですが、男性誌のスッキリ感に比べると、かなり感覚的に突き刺さってくるコピーというのが、アパレル業界の女性誌に使われているコピーライティングです。
アパレル業界のコピーライティングの優れているところ
よく聞いてみると、ふと気になった中吊り広告にある雑誌は店舗で買うことが多いとのこと。女性誌のアパレル業界のコピーライティングは読まない、信じない、行動しないの三つのNOTを乗り越える素晴らしいキャッチコピーです。
なら、利用しようというのが、コピーライティング業界の通例。なんせ、コピーには、”複写”という意味もあるのですから。それでは、アパレル業界のキャッチコピーから学べるところを見ていきましょう。
アパレル業界のコピーライティング:優れたリズム感
アパレル業界のコピーライティングの優れているところは、まず、リズム感とキーワードの心地よさ。単語の一つ一つが短く、略語などの創作キーワードも自在に使いこなしています。
単語は1語が3文字、4文字、6文字で構成されることが多く、長くなりそうな単語は創作ワードとして省略される傾向。「ゆるエレ」なら「ゆるめのファッションだけどエレガントなつくり」ということだし、「美脚っぷり」とは「美しい脚の程度が素晴らしいこと」を表していそうですよね。
歯切れのいい「○○は××!」という文章構成を多用しているところが目立ちます。日本語として正しいかどうかは問題ではなく、感覚的に「ピンッ!」とくるかどうかを重視するべきなんです。
このような忙しい人を相手にするキャッチコピーだからこそ、短く、短く、とにかく短くして、一瞬で伝えられるように構成していきます。
アパレル業界のコピーライティング:短い言葉で商品のベネフィットを伝える
簡単に短くまとめることが必要なアパレル業界のコピーライティングですが、商品のベネフィットを伝えることが最重要。ベネフィットを伝えることができないコピーはコピーライティングの文章として失格。
お客さんは、ベネフィットがあるからこそ、買ってくれるのであって、キャッチコピーが目に止まったから買ってくれるわけではありません。どれだけ短く作ったとしても、あなたが提案する商品のベネフィットを削ることだけは絶対に防ぎましょう。
(参考:コピーライティングにおけるベネフィットとメリットとの違いとは!)
女性誌からキャッチコピーを盗むポイント
女性誌は男性誌に比べきわどいキャッチコピーが多いですよね。特に、生理的欲求に訴えるポイントをこれでもかと盛り込んでいます。
だから、読む人の目を惹きつけて離さないうえに、その雑誌を買うという行動まで起こす強力なキャッチコピーになっているのです。その強力なパワーが出ているポイントを見ていきましょう。
女性誌からキャッチコピーを盗むポイント:意外性
例えば上の「お仕事中のゆるっと感」なんて言葉は仕事中に休むという意外性を含んだつくりになっているので、とても目を引きやすい作りです。「大食いでも痩せる人の秘密」とか、「世界大会優勝の小学生」とか言うとつい、気になってしまいますよね。
女性誌からキャッチコピーを盗むポイント:読者がイメージしやすい簡単な言葉を使う
キャッチコピーを見る瞬間は一瞬。だから、あなたのコピーを見た人が瞬間的に理解できるように、イメージしやすい簡単な言葉を使うとよいのです。そうすれば、読み手の意識の中に入りやすくなり、「ピンッ」とくることが多くなります。
考えないとわからないようなキャッチコピーはその時点でNG。女性に話すように、右脳を使って感覚を研ぎ澄ませた言葉が盗むポイントです。
女性誌からキャッチコピーを盗むポイント:短く、短く、とにかく短く
読み手の直感に訴えるには、目に止まった一瞬が大切。だからこそ、パッと見て脳に突き刺さる言葉にするためには、短く、短く、とにかく短くすることが必要なのです。
小さい字でびっしりと書かれた文章を読もうと思う人は限りなくゼロ。ほとんどの人は、広告の細かい記事より、フェイスブックやLINEの通知の方が気になるものです。だらだらと書くことは、キャッチコピーにふさわしくありません。
まとめ
女性誌のキャッチコピーは人間の根源的な欲求である生理的欲求をえぐり、本能に訴求するように語感などの感覚を大切にしています。また、短くして読みやすい言葉を使って、スッと意識の中に入り込む手法を使っているところも盗むべきスキル。
コピーライティングとは、広告を書く技術であるとともに、売れている広告のいいところを取って自分の売りたい商品にどう展開するかという技術。コピーライティングのスキルは、人間の感性に訴えて行動を起こさせるスキルであり、買ってもらうための戦略を練ってそれが正しいかどうか検証できる面白いものなのです。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます。それでは、引き続き、コピーライティング生活、楽しんでいきましょう!
はじめてのコピーライティング 小比井 雷太
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