こんにちは。
はじめてのコピーライティング 小比井 雷太 です。
コピーライティングを勉強していた時に出てきた言葉「写経」。はじめてこの言葉を見た時、こう思った私がいました
じつは、コピーライティングの世界の「写経」で書き移す「お経」は「お経」と同等の価値があるものなのですが…。コピーライティングの登竜門と言われる、この「写経」。せっかく、ガッチリ稼ぐためにコピーライターを目指していても、この写経があるが故に、心折れてしまう人も少なくないでしょう。
「写経」は本当に
- 自分のコピーライティングの実力アップにつながるのか?
- コピーライティングのスキルが上がるのか?
- コピーライティングの勉強に効果があるのか?
結論から申し上げますと、実は、写経はやり方次第では、とても大きな効果が現れる方法。では、そんなコピーライターの実力を底上げする、コピーライティングのための「写経」について、実際にどうすればいいのかみていきましょう。
※現在、小比井雷太おすすめの写経にうってつけスワイプファイルを公開中。この記事下のリンクから入手可能なので、ぜひ手に入れてくださいね。
写経はコピーライティングのスキルアップに効果があるのか
コピーライティングを教えているブログでよく出てくる言葉、「写経」ですが、本当に効果があるのでしょうか。写経って「めんどくさい」「時間がかかる」「しんどい」そんな風に思っていませんか?
これは、あなただけではありません。多くの人が疑問に思うところであり、実際に写経を始めてもすぐにはその実感を得られない。だから、写経の効果について疑念視する声も少なからず存在します。
ですが、写経は、やり方さえ間違えなければ、おおきな効果があります。
なぜなら、写経の効果があるかないか、その答えは、「やり方次第で効果が変わる。」から。効果を感じられないのはやり方が違っているのです。
では、どうして、やり方次第で効果が変わっていくのでしょうか?その疑問は、「写経とはいったい何なのか、何のためにするのか」がわかれば、シュパッと一気に氷解します。
それでは、写経についてみていきましょう。
コピーライティングにおける写経とは
まず、コピーライティングで言っている写経とはいったい何を指しているのでしょうか。その答えはこれです。
写経とは、売れた実績のあるコピーライターの広告や、あなたが実際に買ったことのある広告を書き写すことです。やり方は、手書きでもいいし、タイピングでも構いません。中には音読も組み合わせる人もいます。
つまり、写経とは、中学校の英語の教科書を丸写しして、覚えてしまおうというコピーライティングにおける力技の勉強法。このことを知っているだけでも写経の効果が倍増します。
なぜなら、自分がやっている写経に対して目的意識を持つことできるから。目的意識があることはあなたの行動力の源であり、結果を生む種になります。
- お金を稼ぐために働く。
- 空腹を満たすためにご飯を食べる。
- 彼女の気を惹きたいからプレゼントをする。
あなたの行動はすべて、目的意識があるから、そして行動するから、結果が出るんですよね。
コピーライティングにおける写経の目的
ここでちょっと、コピーライティングで写経をすることの目的を考えてみましょうか。
写経の目的とは、
- 文章校正の練習
- 売れている表現を盗む
- 読んでいて気持ちいい言い回し方を学ぶ
・・・等々
写経は、書くことでその書かれている文書構成、文体、言い回しなどを体で覚えることです。なので、
・覚える題材が悪ければ、覚える内容も悪くなる。
・覚える気がなければ、字の練習・タイピングの練習にしかならない。
となってしまいます。
写経のメリット・デメリット
写経のメリットは、コピーライティングの技術が上達し、コピーの型を覚えられること。反対に写経のデメリットは、めんどくさい、しんどい。
その上、何も考えず、ダラダラ写経していても、全く身にならず、疲れるだけで、時間の無駄にしかならないこともあります。こんな写経のデメリットをなくし、メリットを最大限に活かしていくには、前提条件が必要なのです。
その前提条件とは、あなたのコピーで読む人を感動させ、読む人の役に立ち、読む人を行動させることをしっかりと肝に銘じてコピーを書くことであり、その知識を持っていること。あなたのコピーライティングの能力を向上させ、あなたのコピーの力で、お客さんに、商品やサービスを購入してもらって、お客様の欲求を満足させてほしい、それがコピーライティングに必要で大切な考え方。
その考え方を持って、文章を書くことができるなら、後はマーケティングの知識を付けること。人間の深層心理を理解し、カチッ、サーと言われる自動的反応を知り、人を動かすコピーライティングの基本的な原理や原則を知っておくことが必要でしょう。
だから、必要最低限のマーケティング知識を身につけて写経に臨むことで、写経のスキルの向上速度が格段に上昇します。より効率的で効果的に写経をするためには、マーケティングとコピーライティングの知識が必要。
はじめてコピーライティングに臨もうとしているあなたに、マーケティングの基礎的なスキル、そしてコピーライティングの原理的な考え方をお伝えします。この知識を使って、より早く、写経の成果を上げてくださいね。
コピーライティングの写経に必要なマーケティングの知識
コピーライティングでコピーを作って商品やサービスを売ろうとする場合、マーケティングの知識は必須。なぜなら、コピーライティングはマーケティングの一部だから。
マーケティングを会社組織全体とするなら、コピーライティングは営業。営業担当も、マーケティングを知らなければ商品を有利に売れないよね。ということ。
コピーライティングの力を利用して商品を売ろうと考えているなら、あなたの商品が他の書品とは違う部分をアピールしなければ、この飽食の世の中で物を売ることはかないません。そのためには、競合商品との違いをしっかりと提示し、あなたの商品独自のベネフィットを提示する必要があるのです。
だから、あなたがどのように商品を売りたいかという、マーケティング戦略を確立しておく必要があり、その大筋に従って誰に何を言うかという訴求が生まれてくるのです。
コピーに活かすべきマーケティングの知識とは、マーケティングが製品、価格、流通、プロモーションの4つのP、この4つのPを中心として行われていることを知っておくことが望ましいのです。
そして、このプロモーションの中身が広告、販売促進、広報の3つから成り立っていることも重要なポイント。どの市場のどのような客層に何を、どんな価値を提供するのか、戦略を立てることが重要です。
ですが、この戦略はあらかじめ決まっているので、実際のコピーライターが行うことは、この情報とメリットから、ベネフィットをあぶりだして、コピーに反映するのです。
だから、コピーを書く際には、あらかじめ決まっている、マーケティング戦略を十分に聞き出し、しっかりと土俵を決めておくのです。
写経をする時は、優れたコピーがこの原則「誰に何を話すか」がしっかりと決まっており、それに沿ってコピーが書かれていることを思い出してください。コピーの裏側にはいつも書き手の意図が含まれているのです。
人間心理
コピーで人を動かすには、人間心理が重要になって来ます。コピーライティングでコピーを書く以上、人間心理を知っておくに越したことはありません。
こんな状況を押さえていくことがポイントです。
- どんな時に
- どんな状況で
- どんな場面で、
- どんな感情があって
- どのように行動するのか
それを探し出しましょう。
人は「理屈ではなく、感情で物を買う」とも言われている動物。だからこそ、人の感情の動きを学ぶことで、つまり、マーケティングスキルを駆使することで、営業したり、交渉事に臨んだり、恋愛や日常生活全般に使ったりもできるようになります。
これにはまず自分の感情を分析しましょう。そして、あなたはどんな時にどんな感情が揺れるのか分析しておく必要があります。
それが、自分の中の感情を観察し、人間心理の動きが見えるような感情の研究。自分で自分の研究の世界を作り出すのを見ることができるです。
この時に起こる感情の渦をメモしておくと、後でコピーを作るときの役に立つことが多々あります。しっかりと販売するものさることながら、その感情の渦から零れ落ちたキーワードがあなたを成功に導くかもしれません。
また、先輩や講師、メンターに聞いたりすることも有効でしょうし、社会心理学などの本からネタを強いれたりしています。
写経に入る前の準備としてこのような社会しり額の知識を身につけておくことも重要なポイント。ロバート・B・チャルディーニ博士は影響力の武器をはじめ、多くの著書で返報性の原理、コミットメントと一貫性の原則、好意、権威、希少性、社会的証明という知識が重要。他には、
プロパガンダ広告、というエリオットアロンソンとアンソニープラトカニスの本で、人がいかに広告宣伝に影響され騙さているのか書かれた本があります。
他に得ておく知識は、デール・カーネギーの人を動かすという本も知識を得るのに絶好の読み物です。このデールカーネギーの人を動かすという本は、色々な実例をあげながら、4つのパートから構成されています。
人を動かす三原則、人に好かれる六原則、人を説得する十二原則、人を変える9原則を学ぶことができます。心を動かすコピーを書くには絶対的に必要な知識となるでしょう。
コピーを写経するときには、この人間心理を汲み取ることも重要な訓練。普通に読むと、感情を揺り動かされてしまうのですが、そこはグッと文章に集中。
感情の高まりを感じながらも、客観的にどのフレーズがあなたの感情を揺さぶるのか、そのポイントを感じ取りながらする写経。その写経の方法は、自動的にそしてあなたが知らぬ間に、あなたの文章を上達させているのです。
人を動かすコピーライティングの基本的な原理原則を写経に活かす
人を動かす売れるコピーを作るのに、事前準備と言うか、練習試合として必要なこと行う写経。その写経にすぐに生かせる者が欲しいですよね。それでは、コピーライティングの基本的な原理原則のうち、特に写経に必要なものを紹介しましょう。
コピーライティングで一番重要なことは、「誰に何を言うか」です。
コピーライティングのテンプレートをいくら手に入れても、スワイプファイルを星の数ほど持っていても、心理知識が山のように詰め込まれていても、誰に何を言うかを確立しなければ、全く売れないコピーになる。
これは写経も一緒で、写経の前にはしっかりと「誰に何を言うか」を明確にしておきましょう。これを念頭に置いて写経をするのと、全く考えずに写経するのでは大きくその成果が異なります。
せっかく勉強するのだから、せっかく時間を割くのだから、せっかく労力を傾けるのだから、写経は成果の上がる写経にするべきです。しっかりと「誰に何を言うか」をはっきり感じ取りながら、コピーライティングの写経をしていきましょう。
コピーライティングの写経をして効果を上げる3つのツボ
写経をして、コピーライティングのスキルを上げるには、大きく3つの写経のツボがあります。その3つのツボとは、
- 良い教科書を選ぶこと
- 覚えようとする意志があること
- コピーライティングの基礎知識があること
それぞれについて順に見ていきましょう。
コピーライティング「写経」の効果を上げるツボ1:良い教科書を選ぶ
英語の教科書の丸写しに例えると、教科書が単語帳なら、単語を覚えるし、教科書が文法書なら、文法を覚えます。
ここで、ちょっと英語の勉強をしてきた経験を思い出してみてください。
スペルが間違った単語帳や、ネイティブが話さないフレーズを書いた文法書を丸暗記したらどうでしたか。
まったく勉強にならなかったですよね。
最悪、間違った英語を覚えてしまい、今の英語力を失ってしまうことも考えられます。
だから、写経もよい教科書、良いコピー、良い広告を選ぶ必要があるのです。
コピーライティングにおける写経をするにあたって選ぶべき良い教科書とは、
- コピーライティングの正しい知識に基づいたセールスレター
- 売れているセールスレター
- 自分が買った商品のセールスレター
- あなたの心を動かしたセールスレター
- メルマガ
これらを写経することであなたのコピーライティングスキルが上昇していきます。
ちなみに売れているコピーを見つけるなら、セールスレターやLPだけに目を向けなくても大丈夫。新聞の折り込みチラシや新聞広告、雑誌の記事、広告などの紙媒体でも非常に良いコピーの練習になります。
新聞広告や雑誌広告でよく見る広告がありますよね。そんなよく目につく広告は確実にレスポンスを獲得できています。たまに予算消化で無駄な広告を上げていることもまれにありますがほとんどの場合、その広告で採算をとれているとして考えても間違いはないでしょう。
なおここでお話ししたレスポンスとは、ダイレクトレスポンスマーケティングで出てくるレスポンスのことで、反応率のことです。
参考までに、通信販売の商品の広告には、必ずレスポンスデバイスというパーツがあります。レスポンスデバイスとは、申し込みのためのフリーダイヤルや返信ハガキの欄がレスポンスデバイス。セールスレターではコールトゥアクション(CTA)に当たる部分のことです。
さて、良い写経において選ぶもう一つの基準は「先生にするコピーライターを一人に絞ること」です。
コピーライティングは、実践的な技術なので、個人により特色があります。だから、先生によっていろんな派閥ができてしまっているのです。
例えば
- 心を揺さぶる表現を多用する派閥
- フレームワークを重視する派閥
- 心理学を基礎に置いた学問的アプローチを重視する派閥
など無数に存在します。
これをバラバラに写経すると、あなたの頭の中のコピーライティングの知識、スキルも、バラバラになってしまいます。下手をすると、今のコピーライティングスキルレベルも落としてしまうかもしれません。
だから、そんなことを防ぐために、「私の師匠はこの人だ!」とハラを決めて、一点集中することが大切な基準になります。
(参考:コピーライティングの写経とは!文章を上達させる基礎練習)
コピーライティング「写経」の効果を上げるツボ2:覚えようとする意思
次に、コピーライティングの「写経」を英語の教科書に置き換えて考えてみましょう。あなたも、英語を覚える時に書いて覚えたことがあると思います。その時のことを思い出してください。
英語を書くことで覚えようという意思があるからこそ、英単語とその意味を覚えられるし、文法が身につくのですよね。反対にその英語を覚えようという意思がなければ、単なる字の練習にしかなりません。
昼ご飯は何かな?と身を入れずに英語を書いていてもなかなか単語を覚えられなかったことってありませんか?反対に、時間を忘れ集中して単語を書いていた時って、最大級のスピードでに効率的に覚えることができたのではないでしょうか。
そんな体験、あなたもしたことありますよね。
これをコピーライティングの写経に置き換えてみましょう。そうすると、「copyは複写だけでなく広告という意味もあるんだ。」と考えながら写経すれば、簡単に身につくということが分かります。
だから、コピーライティングの写経は漫然と書き写すだけでなく、覚えてやろう、盗んでやろうという意思・覚悟が大切なのです。
(参考:コピーライティングを上達するにはTCCのコピー年鑑の文章を写経する。)
コピーライティング「写経」の効果を上げるツボ3:コピーライティングの基礎知識
ところで、英語の教科書の丸写しは、幼稚園児にさせるより、高校生にさせたほうが効果が上がる気がしますよね。ここからわかるように、英語を効率的に勉強しようとするなら、丸写しする対象である英語の基礎知識が必要です。
コピーライティングの写経も同じです。良いセールスレターを選び、自分の知識を十分にして、覚えよう、盗んでやろうという意識があると効果がグンっとあがります。
- 「あ、このパートはストーリーを構成しているんだな」
- 「こんな書き方のブレットがあるんだ。すごいな」
- 「見込み客の心をガンガン揺さぶっているな」
そうやって、考え感じながら写経すれば、効果が段違いに上がってくるのです。
そのためには、写経する前には、次の知識が最低限必要になって来ます。
- コピーライティングの知識・原理原則
- マーケティング知識
- 人間理解
これらに関して、十分に知っておくことが大切なんです。
(参考:文章力を上達させる秘密はブログ記事の写経!コピーライティング上達術)
写経後のコピーライティングスキルの実践
写経とは、知識をたたき込む力技のインプットです。インプットがあればアプトプットが必要。アウトプットするのは、コピーライティングをあなた自身のスキルとして実践することです。
写経してインプットした知識を、あなたのブログやメルマガでアウトプットしましょう。そうすれば、より、あなた自身のコピーライティングスキルとして定着するでしょう。
まとめ
いかがでしたか?写経についてあなたの見方は変わりましたか?写経するためには正しい知識、明確な意思、そして正しい写経物が必要です。
そして、写経とは力技であり、かつ、継続が必要な知識のインプットです。すぐに効果が表れるわけではありません。
だからこそ、間違った方向でやっていたら、失敗に気づくのも遅くなり、取り返しがつかないことになってしまいます。
たとえ、あなたのコピーライティングスキルに影響がなかったとしても、写経に費やした膨大な時間は帰って来ません。下手な写経をするくらいなら、ブログや記事を書いている方が、あなたの結果につながるのです。
だからこそ、正しい方法で写経をすることが大切。
そのことを念頭に置いて正しい写経すれば、あなたのコピーライティングスキルがグングン上昇。読む人の心に響く文章を書くことができるようになるのです。
それでは、引き続き、コピーライティング生活、楽しんでいきましょう!
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
はじめてのコピーライティング 小比井 雷太