あなたは、グーグルアドセンスから、自動広告が改善されますというお知らせがあったことを覚えていますか?
この自動広告が改善されることを自動広告アップデートとグーグルアドセンスは説明しています。その自動広告アップデートについて、2019年12月4日にグーグルから説明の動画が配信されました。
この自動広告アップデートは2019年10月末に行われると周知され、今までよりも使いやすくなったと伝えています。
この自動広告アップデートで行われた内容は、検索向けアドセンスにとって有効な対策になるとグーグルアドセンスは説明しているのです。
この自動広告アップデートとはいったいどのようなものなのでしょうか。そして、なぜ、旅行サイトや求人サイト、ECサイトにとって利益を上げる方法になるのでしょうか。
今回、グーグルアドセンスが公表した説明動画からわかったことをお伝えします。
自動広告アップデートとは
まず、自動広告アップデートとはいったいどのようなものなのか。
それは、今回も概略の説明がありますが、以前にグーグルアドセンスから説明されています。文章でも行われましたし、動画での説明が行われていました。
細かい内容は、以前のブログ、「グーグル広告アドセンスのホリデーシーズンに向けての対策の効果とは」で説明していますが、ここでも簡単に説明しておきましょう。
自動広告とは、高い成果が見込める最適なタイミングで自動的にアドセンス広告を表示する広告のこと。
快適なユーザーエクスペリエンスを提供、つまり、閲覧者が快適にサイトを閲覧することができる環境を創り出すといっているのです。
自動広告はGoogleの20年の技術開発の歴史と広告主である媒体社との成長を支援したAdSenseの15年の経験を組み合わせて作られました。
グーグルのアドセンス広告を掲示するとき、記事が長い時に広告を配置する場所がわからなかったり、記事数が多い時にすべてをメンテナンスするのが面倒くさいなどといった経験があるかもしれません。
そんな時にその面倒くさい作業をグーグルが自動的に代わりにやってあげましょうというのがグーグルアドセンスの自動広告。
広告を貼る位置を検討したり、メンテナンスしたりする手間をかけるくらいなら、本当に大切なことに力を注いでほしい。
たとえば、広告の設置に要する時間や労力をビジネスの成長へ向けた内容の濃い記事の作成や、ユーザビリティに富んだサイトの構築、に努力する時間と労力に振り分けていこうという趣旨です。
自動広告の配信ロジックを説明すると、「ページの構成をロボットでスキャン」し、「既存の広告枠を認識」して、「最適な場所に自動で広告を配信」するというスキーマ。
ここでは、手動広告と自動広告を合わせた広告の割合がサイトの全体の30%以上にならないように調節をしながら配信しています。
手動枠を多く設定していると、自動広告を展開することができなくなり、この便利な機能が使えなくなるので、手動枠で設定した広告の視認率を確認して、不要な部分や効果の薄い部分の手動枠は削除していくことが自動広告を最大限利用するポイント。
そして、あなた好みのフォーマットを選択できるので、出したいフォーマットと出したくないフォーマットを選択できるという仕組みです。
自動広告は自動広告をONにした時点で活動を始めます。ロボットがページをクロール、つまり調査しに行き、既存の広告枠をチェックします。
このため、自動広告をONにした時点でどこに配信するべきかを既存の広告枠を確認したうえで決定します。
クロールは、定期的に行われていますので、読み飛ばされることが多い記事の部分については定期的に広告の配置を変えて広告効果、視認率やクリック率を上げていくことを自動的に行ってくれるのです。
また、AIが配置されていますので、いつも最適な場所を探し続け、最適な広告効果が得られるように設定してくれるのです。
この自動広告は、高速でサイトを表示させ型崩れを防止する新しい広告表示の方式AMPにも対応しています。
つまり、自動広告の流れは次のようにまとめることができます。
- 自動広告を有効にする
- 広告を配置するページ内の個所を特定する(15分程度)
- 配置個所をデータペースに保存する
- 広告リクエストを受信したら広告を配置する
- ページに変更があった場合は2と3を繰り返す
自動広告の成果
さて、このような便利そうな自動広告なのですが、どんな成果があるのでしょうか。
グーグルアドセンスはその問いに対して次のような説明をしています。
「自動広告の仕様を開始したサイト運営者は平均で収益が16%増加しました。」
必ずしもすべてのサイト運営者に当てはまるとは限らないのですが、平均16%上昇するのならば、やってみる価値はありますよね。
この自動広告はGoogleの独りよがりで作られたものではなく、ユーザーの意見を反映して作り上げられたもの。
改善と開発に協力いただきましてありがとうございますとお礼の言葉がありました。
自動広告の設置方法
自動広告を設置するには簡単なセットアップが必要です。
オプトインをして、つまり、自動広告をオンにして、所有するサイトに自動広告を設定するだけで可能です。つまり、今までは、<head>から</head>の間に設定していたタグを張り替える必要がないということ。。
なぜなら、自動広告は、AdSenseの広告ユニット行動を介して機能するようになったから。
既に手動広告が入っているページには、自動広告をオンにするだけでタグを入れる必要はありません。
ただ、手動広告が入っていないページについては、タグを入れる必要はあります。
通常の広告ユニットを設置しているページでも自動広告が自動的に表示されるようになります。もし、自動広告を配信したくない場合は、ページの除外設定を行い、特定のそのページのURLを除外設定しましょう。
設定は管理画面から
設定はGoogleAdSenseの管理画面の広告の下のOverveiwから設定が可能。
昨日の改善としては、自動広告のプレビュー機能が便利でしょう。自動広告を設定したら、サイト上に実際にどのように表示されるのか、プレビュー画面ですぐに確認することができるようになりました。
このプレビュー画面で、表示されてほしくない場所に広告するようなプレビューが現れていた時には、プレースメントの排除という機能が使えます。
プレースメントの排除とは、表示したくない位置の広告表示位置確認画面で、その葉所のごみ箱ボタンを押すと、その位置には表示されなくなるという仕組み。
広告フォーマットの選択機能はプレビュー画面上で、行うことができます。
広告の割合もページ除外の設定もこのプレビュー画面で行うことができます。ページ除外の設定は、ページごと、もしくはセクションごとに行うことができます。
管理画面で、詳細レポートも確認することができます。
詳細レポートは、広告収入の成果をより上げていくためには必須の機能でしょう。
グーグルアドセンスの自動広告のアップデート関連動画
今回のナビゲーターは前回のナビゲーターと同じ諌山さんと片山さん。
外国企業のグーグルらしく、シュッとしたイメージの二人。なんとなくラフな感じでアメリカ的な雰囲気を感じられるのは先入観からでしょうか。
さて、今回の内容は、自動広告の詳細とベストプラクティス、そして、検索向けアドセンスについての説明。
この動画の冒頭でも、検索向けアドセンスが旅行サイト、求人サイト、ECサイトにとって、有益な手段であることを伝えています。
自動広告に関する説明はこれまでの説明と重なるので、省略して自動広告に関するQ&Aをお伝えしましょう。
このQ&Aは実際にユーザーから寄せられてきた質問が元になっているとのことです。
グーグルアドセンスの自動広告に関するQ&A
自動広告を使う時は手動広告は全部消した方が良いのですか?
(回答)いいえ。自動広告は手動広告を補い、さらに収益を向上させるためのツールです。レポート上で「アクティブビュー視認可能率」を確認して、パフォーマンスが良い手動広告(日本の平均は50-60%)を残し、観られていない広告ユニットは削除して自動広告を追加することで収益の向上が見られます。
自動広告を導入すると広告が多くなりすぎませんか?
(回答)いいえ。Better Ads standardに基づいて、手動広告と自動広告を合わせた際に、広告がサイトの30%以上とならないように調節しながら広告を配信します。
自動広告を導入すると収益が下がることはありますか?
(回答)いいえ。現状、自動広告を使用いただいているサイト運営者から「自動広告を導入して収益が下がった」という声はありません。手動広告を補い、機械学習、AIを使って最適な場所に広告を配信していくので、収益向上に直結するプログラムです。
自動広告を出したくない場所がある場合はどのようにしたらいいでしょうか。
(回答)自分で、自動広告を配信したくない場所はプレビュー時にゴミ箱マークから削除が可能です。
自動広告をオンにしたけれどあまり広告が配信されていないのはなぜ?
(回答)Better ads standardに基づいて、手動広告+自動広告の割合が、サイト上の30%を占めないように調節をしながら広告を配信します。手動広告の枠が多いことが考えられます。レポート上のアクティブビュー視認可能率を確認し、視認性の低い手動の広告ユニットは機会損失につながっているので、削除することをおすすめします。
広告掲載率を調節すること
広告掲載率をあえて下げることで、クオリティが高い広告だけ残すことができるようになります。
多くの場合、広告掲載率を70%程度に下げても収益率はあまり変わらず99%以上の収益を得ることができます。
設定方法は広告の項目の下にあるサマリーの下、広告掲載率という項目からサイドバーを利用して、現状の広告掲載率を確認し、収益が100%を切らないように最適な広告掲載率を調節していきましょう。
自動広告と広告掲載率を同時に使うことで自動広告でクオリティが高い広告を増やし、広告掲載率でクオリティが低い広告枠を無くすことができます。こうして無駄のない広告戦略を取ることができるのです。
検索向けアドセンス
検索向けアドセンスまたは、adsense for search(AFS)と相性がいいのはECサイト、求人サイト、そして旅行サイト。
ユーザーはサイトを訪れた時に何をしているのか、を理解すれば、検索向けAdSenseの利用を行うことで利益を生み出すことができることが理解できるでしょう。
ユーザーはサイトを訪れたときにどんな行動をとっているのか
ユーザーの行動をオフライン状態で見てみると、店に入り、商品を見て購入するという一連の流れが出来上がっていることに気づくでしょう。
一方オンラインではどうかというと、サイトを訪れて商品を見て購入するという流れになります。
一見同じように見えるお客さんの動きですが、オンラインの実際の動きはサイトA 、サイトB、サイトCといろんなサイトをめぐってから金額や条件を見て購入を決定することが多いのが特徴です。
そしてGoogleの統計では、95%のユーザーはサイトを訪問しても購入しないということがわかっており、ユーザーは購入者ではなく、単なる閲覧者であるということ。
この状態、95%の購入しない閲覧だけのユーザーをどのようにしていくのかが利益を向上させるポイントとなるのです。
サイトの収益は最終的に購入されたサイトでしか発生しませんが、グーグルアドセンスの規約を見てみると、最終的に購入に至ったサイトだけでなく、途中で広告をクリックしてもらったサイトにも広告収入が入るようになっているのです。これが検索向けアドセンス。
検索向けアドセンスの3つの特徴
検索向けアドセンスには3つの特徴があります。
1つ目は、高い収益性。検索向けアドセンス、AdSense For Searchはディスプレイ広告の約10倍の収益が見込めます。(RPM(Revenue Per Mille:広告が1000階表示された時の見積収益)が10倍ということ。)
2つ目に関連性が高い広告を露出できること。最近は、GDPRなどのクッキー情報でのターゲティングが難しくなってきているのですが、ユーザーのクエリでターゲティングを行うため、グーグルアドセンスから関連性の高い広告が表示されるようになります。
3つ目にネイティブUIがあります。ネイティブUIとはユーザーエクスペリエンスを重視し動作速度が速くオフラインでも利用可能。半面開発コストが高く、メンテナンスも難しいので開発者にとっては不便でしょう。
このネイティブUIを使ってサイトに見合った広告のUIを設定できるのが、検索向けアドセンスです。これでさらに閲覧者に対して関連性の高い商品を広告することができるのです。
AdSense for Search Native
AdSense for Search Nativeとは検索向けアドセンスNativeのこと。
最近、業界の中でNative広告が盛んに言われるようになってきていますが、その理由は、ユーザーエクスペリエンスと収益が比例しているから。
つまり、ユーザーが使いやすい、役に立つと思うサイトほど大きな収益を得ることできるサイトになるということ。
たとえば、遊園地など楽しい時間を過ごすとお金をいっぱい使ってしまうという経験をしたことはないでしょうか。
これと同じく訪問したサイトが興味あるサイトで閲覧者が楽にサイトを閲覧し、楽しい想いをすることになれば、商品購入に至る道が出来上がるということ。
たとえば、ユーザーの視点。ユーザーがサイトを閲覧するときは左側に重点を置きながら、サイトを閲覧します。
ここで、普通のディスプレイ広告であれば、広告が中央に来るため、ユーザーの閲覧に負荷をかけてしまうことになりますが、ネイティブ広告なら、ユーザーの視点に合わせ、左に偏位した広告を露出することができるのです。
目に入ってくる画像に興味を抱かせることができれば、閲覧者が購入者に変わるのです。
実験的にもこれは確認されており、通常のディスプレイ広告よりもネイティブ広告の方が10%視認率が上がるとされています。
検索して訪問したページの上の部分に広告がドンと座るのではなく、周りのサイト表示に合わせた広告画面に調整してくれるのが検索向けアドセンスなのです。
字の色や大きさも併せてくれるので、サイトに見合った広告表示となり、CTRの向上につながるということ。
ここで一つ疑問が生じるかもしれません。その疑問とは、自分の商品購入するはずだった「ユーザーが逃げてしまうのではないか」ということ。
この成約率、コンバージョン率が下がってしまうのではないかということに対して思い出してほしいのが、95%が閲覧者であるということ。
95%のユーザーは購入せずに離脱する閲覧者。だから、この購入しない95%を広告で収益化してしまおうというのが検索向けアドセンスなのです。
コンバージョンだけでなく、コンバージョンと広告収入の両立へ向かえばさらに収益が向上することでしょう。
このコンバージョン+広告収入のビジネススタイルに親和性があるのが、ECサイト、求人サイトであり、旅行サイトなのです。
まとめ
以上、「グーグルアドセンスの自動広告アップデートと検索向けアドセンス」をはじめてのコピーライティング小比井 雷太がお伝えしました。
サイトアフィリエイトをしていても収益がなかなか上がらないと悩んでいるなら、この機会にアドセンス広告にも力を注いでみてはいかがでしょうか。
このサイトでも、一部アドセンス広告を使い、収入を得ています。特化サイトだからと言って、アドセンスをまるっきり捨ててしまうのはもったいないということ。
文章を書いて、人が集まってくるサイトなら、どんな手法をとっても収益につながるということかもしれません。
もし、アドセンスを始めて収益を実感してみたいという人がいれば、次の商品がおすすめ。
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