こんにちは。
はじめてのコピーライティング小比井 雷太です。
2019年11月18日にGoogle AdSenseからAMP収益最適化のオンライン放送がYoutube上で行われました。
AMPとはGoogleが推奨する高速表示の手法。グーグルはサイトの表示が早いことを推奨しており、サイト表示速度は検索順位に影響を与えるといわれています。
SEO対策にもつかえるAMPは、いったいどのようなものなのか、どうしてAMPに取り組むべきなのかどうやったらWordPressの収益を最大化させることができるのか。
そんな疑問にこの動画を通して、グーグルは答えてくれているのです。
グーグルが勧めるAMPとは
今回の動画のナビゲーターは前回のホリデーシーズン前の対策に引き続いての諌山さん。
その他にアドセンスのテクニカルスペシャリストの片山さんが詳しく説明してくれるとのこと。面白そうな話になりそうで楽しみです。
そもそも、AMPとは何なのでしょうか。
AMPとはAccelerated Mobile Pagesの略でアンプと読みます。Webサイトを作るためのオープンソースフレームワークで、グーグルが推しているものですが、グーグル製品ではありません。
で、AMPで何ができるかというと、ページの表示の高速化の技術でAMPを使えば、ページを1秒以下で表示させることが可能。
高速表示は、グーグルの検索上位に表示させるためのSEO対策になるといわれています。
また、AMP利用の効果はそれだけでなく、あなたのサイトに立ち寄ってくれた訪問者が快適にサイトを見ることができる。
だから、表示されないことで離脱してしまう訪問者を減らし、オーディエンス数の向上につなげることができるのです。
Javascriptを一切使っていないので、導入がとても簡単。
そして、軽量で高速なWebサイト構築の立役者なのです。
Web閲覧ユーザーの特徴からわかるサイト高速化の必要性
インターネットユーザーはパソコン、モバイル問わずに表示が遅いサイトを嫌います。
その証拠に2017年のグーグルの調査では、
- 3秒ページの表示が遅れただけで53%の訪問者が離脱する
- パフォーマンスの悪いサイトには79%のユーザーが戻らない
- 1秒表示が遅れるごとに20%のコンバージョン率が失われる
- ページ表示速度が10秒になると離脱率が58%まで上昇する
- ページ表示時間が1秒短いだけで広告を見る割合、視認率が1~2%上昇する。
などの結果が出ています。
つまり、ページ表示の時間が早いほどあなたのサイトをじっくり閲覧してくれるユーザーが増えるというメリットは大きいといえるでしょう。
なぜWordPressはAMPに取り組むべきなのか
AMPは軽量で高速なサイトを簡単に作ることができることから、その広まりが大きく、この2年間で31,000,000のドメインがAMP対応になっています。
1秒以下でページを表示させることができるAMPは即時読み込みができ閲覧ユーザーのストレスを軽減し、スムーズなスクロールで快適な操作環境を提供できる。その上デザインのカスタマイズもできるので利点はとても多いのではないでしょうか。
その高速化はファイルやプログラムの配布、流通にもその影響が現れています。
AMPはGoogle以外でもPinterestやLinkedin、Twitter、Bing、feedy、百度、Yahoo!などのプラットフォームでも活躍しているのです。
実際にAMPを導入したサイトのパフォーマンスを見てみると、
- AMPページの滞在時間が2倍になった
- 一度に訪れるサイトのページ数が60%増加
- AMPページのトラフィックが10%増加
- デザインのカスタマイズもサポート
- 70以上もの広告ネットワークとプラットフォームが利用できる
- コンテンツのシェア方法に制限がない
- 定期購読のサブスクリプションや会費制サイトペイウォールもサポート
など、その効果は目に見えて素晴らしいものと言えるでしょう。
だからこそ、広告収入を得るために開設してるWordPressのサイトはAMPを検討する必要が大きくなってきているのです。
AMP導入による成功事例
さて、ここでAMPを導入したことでサイト運営に関する重要な評価項目が大きく伸びた成功事例を紹介します。
- Terra:AMPページにおける滞在時間3倍以上
- GIZMODO:80%のAMP流入が新規ユーザー
- TIME:サイト滞在時間13%増加
- The Washington Post:デイリーアクティブユーザーのリピート率23%アップ
- @mail.ru:新規ユーザー67%増加
- Teads:AMPページのクリック率200%増加
- Jagran New Media:AMPからの広告収益4.5倍
AMPによる収益化の方法
AMPから収益を発生させるには、AMP広告を利用しなければなりません。
グーグルは現在の広告に、3つの問題があるといいます。
その一つがポップアップなどが表示され、消すことができずにサイト本文を見ることができなくなっているというもの。
リンクをクリックするつもりがいきなり広告が現れ、広告をクリックしてしまったという経験はありませんか?
グーグルはこのようなユーザーの気分を阻害するサイトを嫌っています。
次に、遅い広告が問題点。ページのロード時間が遅くなるとユーザーは離脱します。
この原因は複雑なプログラムが組まれたJavascript。
このためにサイト全体の処理速度が遅れてしまい、表示が遅くなってユーザーが離脱してしまうのです。
3つめに、安全ではない広告。Javascriptは時に危険なものも存在します。
たとえばURLに個人情報などがあるとその情報を取ってその情報を他の場所へ飛ばすことも。
このような問題は、ユーザー重視のAMP広告で改善できるとグーグルはいいます。
その理由は、
- 広告のサイズを固定できコンテンツの表示が動き回ることが無い
- 広告をコンテンツを広告から切り離し広告スペースであるiframeの中でしか活動できずロード遅延や悪意のあるJavascriptを制限できる
- 広告よりもコンテンツ優先するため、ユーザーに喜ばれる。
AMPの広告が遅いといわれることがありますが、実際はそのような事実はありません。
2017年8月には、Fast Fetchという仕組みが導入されたため、平均0.9秒、最大2.7秒早くなったという報告もあるのです。
Fast Fetchはアドセンスで100%適用されている方式で広告を高速表示させる技術。
今までの方式はコンテンツロード後に広告を一つ一つロードしますが、AMPのFast Fetchでは最初にコンテンツと広告を同時にリクエストし、コンテンツ表示後に広告の表示を開始する仕組み。
これで、AMPはコンテンツの表示を優先しつつ、高速で広告を表示することができたのです。
広告リクエスト数やCPMが8月以降向上しているかもしれません。
ここで、特徴的な技術にAMPHTML広告等いものがあります。
これは、AMP形式で記述された広告では従来の通常広告と比較すると約6倍になりました。
A4A(アンプフォーアズ)、AMP Ads(アンプアズ)という名前が変更され、AMPHTML広告となりました。
AMPHTMLはコンテンツ表示中に、特例として同時に広告を表示される技術。高速なので、この方式が採用されているのです。
Google AdSenseでサポートされているAMP広告とWordPress
Google AdSenseでAMP広告としてサポートされているのは、AdSenseディスプレイ広告と関連コンテンツ。
AdSenseネイティブ広告はサポートされていません。
WordPress用に開発されたAMPプラグイン
現在、WordPress用にグーグルはオートマチックと一緒にアンプ用のプラグインを開発しています。
これでWordPressにAMPを導入することができるようになりました。詳細は、WordPress.orgで詳細を確認できるようになっています。
また、グーグルはSite Kitというグーグルのサービスを簡単に利用できるグーグルが開発したWordPressのプラグインもあります。
AdSenseやアナリティクス、サーチコンソールもこのプラグインでWordPress上の利用ができるようになっています。
よくある質問
AMPでJavascriptは現在使えるのか
今までのAMPでは、Javascriptを使用することはできません弟子あ。
ですが、最近、AMPでは、<amp-script>のAMPコンポーネントが公開されたました。
それを使用してJavascriptを利用できるようになっています。
ですが使用について全て許可されているわけではなく、一部出来ないものもあり、とくに、パフォーマンスに影響を与えるJavascriptが禁止されています。
AMP導入に当たり、留意しておくメリット、デメリットは?
AMPはHTMLのフレームワークなので、AMPを使うことで作成しやすいサイトと作成しにくいサイトがあります。
基本的にAMPでは静的コンテンツの作成に優れていますが、動的コンテンツは若干不得意。
AMPで動的コンテンツを作るには、複数のコンポーネントを組み合わせたり、amp-scriptを使用しなければなりません。
AMPで作成せずにHTML5などで作成していると、動かなくなるでしょう。
デスクトップのサイトでAMPを利用できますか?
AMPはデスクトップで利用できます。AMPを説明しているAMPの公式サイト、amp.devで確認できるでしょう。
AMPで作成されたサイトはデスクトップであろうとモバイルであろうと表示されます。ユーザーが使用することに制限はありません。
WordPressでAMPを導入したのですが、どのようにAdSenseを導入すればいいのですか?
WordPress上でAdSenseを導入するためのプラグイン、Site Kit By Googleが利用できます。
このプラグインでは、AdSenseを簡単にWordPressのサイトで配信できるように作られています。
もちろん、今まで通りの手法でもできますが、このプラグインが簡単で間違いなく導入できるでしょう。
AMPを導入するためにはWordPressを使用した方が良いのか
WordPressのプラグインはとても便利です。簡単にAMPを導入することができるのは、そのプラグインのおかげと言えるでしょう。
ですが、WordPressが必須ということではありません。
他のホームページ作成ソフト(CMS)を利用している場合は、AMPがサポートされていることを確認しておくことが必要です。導入は、CMS側の説明をご覧ください。
CMSを利用せずホームページを作っている時は、Accelerated Mobile Pagesの基本のコードラボやAMP公式YouTubeチャンネルで確認しましょう。
AMPもカスタマイズすれば、非AMPのWordPress同等のサイト構成も可能なのでしょうか。
AMPのカスタマイズは可能です。その時、多少のカスタマイズは必要でしょう。
一般的に時間で測ることは難しいでしょう。YouTubeで確認できます。
既存のコンテンツURLはAMPのコンテンツURLにかわりますか?
同様のコンテンツをAMPページと非AMPページでは、異なるページなので、URLも異なります。
関連するページを示す<link>タグでお互いにページをリンクすれば、同じコンテンツのページが2回検索結果に出ることはありません。
この時には、二つのページはともにインデックスされますが、同じコンテンツのページが2回検索結果に現れることはありません。PC用ページとモバイル用ページが違うようなもの。
つまり、AMPページと非AMPページの相方向に<link>タグをつかえば、同じコンテンツのページとしてグーグルは認識されるのです。
AMPコンテンツは運用サーバーとは別のところから配信されますか?
ユーザーがAMPキャッシュにアクセスしている場合運用サーバーの負荷低減につながります。
しかし、キャッシュでないAMPページにアクセスしている場合、Webサーバーにホストされている時には、Webサーバーにホストされているファイルにアクセスしているため、Webサーバーの負荷低減はありません。
まとめ
以上、「グーグル推薦!AMPでWordPressを最適化し収益に繋げよう」をお伝えしました。
ざっと見るだけでも、サイト運営者、パブリッシャーにGoogleが求めているものが見えるのではないでしょうか。
ユーザービリティの向上、サイトの高速化、など多くの示唆に富んだ講義だったと思います。
ぜひ今回の内容を自分事に落とし込んでみてください。あなたの発展を心より祈念いたします。
(関連記事:グーグル広告アドセンスのホリデーシーズンに向けての対策の効果とは)
Google AdSense AMP収益最適化
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