コピーライティングを学んでも、結果が出ない。
たくさん勉強して、いろいろなテクニックを使っても、売りたい商品を思ったように売ることができない、という状況に陥ったことはありませんか?
過去に、テクニックをふんだんに取り入れて、コピーライティングのノウハウだけを使って広告して集客したことがあるのですが、コピーのテクニックを学ぶ以前より、結果が悪くなったことがあります。
その状況をよく考えてみると、ひとつのことにたどり着きました。
コピーライティングに絶対的に欠かせない大切なものが抜け落ちていたのです。
それではいったい、コピーライティングに必要なものとはいったいどんなものなのでしょうか?
そもそもコピーライティングとはなにか
そもそも、コピーライティングとはいったいどのようなものなのでしょうか。
この問いには、コピーとライティングを分けて考える必要があります。
ライティングとはそのままの意味で書くことです。ただ、コピーにはいろいろな意味があるので少し知っておくことが必要でしょう。
コピーとは一般的には「複写」として使われることの多い言葉ですが、コピーライティングとして使われる場合、「広告(文)」という意味を含むようになります。
多くの人に使われているWEB上の英和辞典「Weblo」によると、複写という意味と、書物の~部、原稿、題材という意味に加えて、「広告文(案)」と記載されています。
また、動詞として移すという意味のほか、まねる、ならうという意味があります。
(出典:Weblo「copy」
つまり、広告文を書く技術のことをコピーライティングと言っています。
少し広い意味にとらえると文章だけでなく、その写真やレイアウトを含めて、その広告全体から受けるイメージ全体を作り上げ、その広告の目的、例えば、商品を売るとかの目的を果たすための技術なのです。
広告文を作る技術として応用されている
広告文を作る技術として、コピーライティングは多くの場面で使われています。
先ほど触れたように、その技術を使って作られたものは、強力なものになると、その広告を見たお客さんに「それを手に入れたい」というような感情を湧き起こすことができるようになります。
たとえば、「ステーキ定食100g2000円」で売っているレストランがあったとしましょう。
あなたが街を歩いていて、この文章を書いている看板を見て、レストランに入りたいと思いますか?
おそらく魅力を感じないはず。2~3歩歩けば、そんな看板があったことすら忘れてしまうでしょう。
ですが、「テレビの街角案内で☆5個のレストランと紹介されたKOBEびーふはこちら!テレビ放映を記念して本日限り通常1万円のコース、じゅわ~とあふれ出す肉汁たっぷり、さしの入った特選A5神戸牛100gランチセットが赤字覚悟でなんと『2000円』。さらに、ペアなら、赤ワインボトル1本プレゼント!この前代未聞のイベントは今後開催予定はありません。今回のチャンスをお見逃しなく。」とあるとどうでしょうか。
おなじ100g2000円でも興味を持ちませんか?
時間がなくて、今すぐに立ち寄らなくても、彼女に、「今日の帰り、ちょっと寄ってみたい店があるんだけどどうかな」なんて電話するかもしれません。
このように、その文章を見た時に「欲しい」という感情を湧き起こす技術がコピーライティングのテクニック。
町内会のゴミ掃除の集まりにも使えるし、職場の歓迎会にも応用できるでしょう。強者になると、補助金申請や取引先へのお願い文章に使う人もいるのですから。
広告を作るためのテクニックとは
コピーライティングにおけるおけるテクニックは、さまざまなものがあります。
先ほど紹介した100g2000円のステーキなら、シズル感とか、権威の利用、社会的な信用や、アンカリングなど、さまざまなテクニックを盛り込んでいます。
ただ、この案内看板、10人が見て、10人とも「いいな~、欲しいなぁ~」と思うわけではないというのも事実。
なんせ、人間は十人十色。考えることは様々なのですから。
ここにコピーライティングの限外がある。
「一生懸命勉強したのに」「スキルはふんだんに盛り込んだのに」「これ以上どう書いたら売れるかわからない。」と売りたくても売れない現実を突きつけられてしまうのです。
人は欲しいものしか欲しがらない
人間は欲しいものしか欲しがりません。
当たり前のことですが、不要なものには一切興味を持ってくれないのです。
たとえば、小学生に説明を全くせず、コーラとワインどちらを欲しいか聞いたらどうでしょうか。500ml入りペットボトルのコーラと、世界最高峰のワイン、1本100万円のロマネコンティのどちらかをあげるよと見せるのです。
その小学生は、おそらく、コーラを選ぶのではないでしょうか。
なぜなら、その小学生にとって、コーラ>ワインの優先順位だから。
でも、そのワインが、1本100万円であること、なかなか手に入れることができない高級なものと知れば、もしかしたら欲しくなる小学生も出てくると思います。親にあげれば何か欲しいものを手に入れられるかもしれないし、転売すれば、何本ものコーラを手に入れることができるのですから。
このように、要らない人に何を言っても「いらない」という言葉しか返ってきませんが、価値を伝えれば、「ほしい」という感情を湧き起こさせることができる。
それがコピーライティングのテクニックです。
コピーライティングに絶対必要なもの
ここまでお話ししてきたことで、勘のいい方は気付いているかもしれません。
そうです。コピーライティングに絶対必要なものとは、何をどう言うかではなく、「誰に何を言うか」なのです。
ターゲットを設定し、その人が欲しくなるように説明する。
これが、コピーライティングの原則であり、絶対に必要なもの。
不要だと思っている人に無理やり売りつけるようなことをしても、決して成果につながりません。ワインを飲まず、転売も知らず、親に渡すことも考えない小学生なら、コーラしか選択肢はないのです。
反対に、今はお腹いっぱいでも、「彼女との夕食なら…」、と考える人がいれば、100g2000円のステーキでも売れるでしょう。
この商品を欲しいと思っているターゲットに、その商品から得られる快楽を提供する。
そのロジックを作ることがコピーライティングに絶対必要なものなのです。
まとめ
「コピーライティングに欠かせない、絶対必要なものとは」についてお話してきました。
コピーライティングには様々なスキル、テクニックがありますが、それは、単に枝葉末節の枝葉の部分。
本当のコピーライティングの力とは、欲しいお客さんに欲しい商品を紹介し、手に取ってもらうこと。それを表現する力のことです。
コピーライティングのテクニックは数多く存在し複雑怪奇なもののように思われますが、実はとても明快で簡単なことなのです。
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